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今年のアート探究を受講する高校生生徒たちに送った言葉

17回の授業、そして1年間、本当にありがとう!あと、みんな続々と感想も、ありがとう!

今来ている感想から、本当にみんな、この「自由」という独特な授業を、こんなにも楽しんでくれて嬉しいし、

自由を楽しむ時間があるのは、社会でも、社会と切り離して自分の心でなんでも楽しむ力という意味での「生きる上での強さ」だと思ってる!

それを「体感的に」学べた感想ももらえて、是非その「社会でまだあまり明確化されていない」その強さは、人生のどこかで意識したり、うまく使ってもらえたらと、思う!

■大学とは

ここからみんなは高校を卒業して、色んな道があると思うし、大学って何かを明確に教えてくれる場所というよりは、欲しい学び、欲しい時間、欲しい経験を取りに行く場所だと思っています!

その際、既存の固定概念が外れたり、ある意味親の意見すらも超越できたり、親と意見が食い違ったとしても自分自身でしっかり情報を扱い(色んな人に聞いたり、色んな両極の意見も加味してみたりして)

信じて突き通せるなどという選択肢もあれば、広い選択肢を持てると思ってる。

そのために、今回約30名の大人を紹介したけど、この人ら、そして織田も是非使って欲しいと思う!

(織田もこの環境が大学時代より前にあれば、もう少し早くから自分の心に従う選択ができたか?ただ、織田は大学はラクロス漬けで、それは最高だったし、最初に22歳に就職したところが大企業でめっちゃホワイトでいい企業だったけど、ただただ会社とその時知っている社会の常識が面白くなさすぎで、でもその面白くなさすぎたことが、そこから色々アホみたいに挑戦して失敗してを繰り返せたし、その中で絵を見つけられたり、その後の新しい人生を切り開くきっかけでも合ったから、社会人になってから嫌だったことも糧になるので無駄ではなかったけど!ただ、織田の周りには老若男女問わず、社会や環境などに潰される人もいるし、この先の日本は今より正解がない。だからこそ、みんなには楽しめる強さと、あとはそのついでに社会でも役に立てるものも見つけてもらい、この答えのない時代で、大人も間違ってる世界で、うまくたのしき生き抜いて楽しんでもらえたら、と願っています。

■みんなアーティスト。それが強さだと思う!

社会なんて合ってないことがたくさんあるし、世界には会社含めて色んな組織や集まりが無数にあるけど、合ってると言い切れるものはないが故に、

みんなもこれから、色んな世界を見て、合うならそこに至り、そこを使ったりすればいいし、合わないなら違う組織や個人活動などの比率を増やせばいい。

織田も31歳で仕事で言うと関学や神戸市入れて6個目で、渡り歩くからこそ、自分自身が社会でどんなことで役に立つかが、じわじわどんどん自信がつくし、1つの組織にいるより人脈も経験値も幅広くなっていること自体が強みになっている。)

特に今の時代、昭和とか平成よりも情報も多いし、日本は経済成長という分かりやすい指針がない
(それもまた豊かさ、1つの指標が正しいと思わされた昭和と平成は織田は嫌。

もっと個性に合わせて多様な正解を)が故に正解が分かりづらい。
そんな時
「死ぬってなんだろう」「人生ってなんだろう」「自分ってなんだろう」「この時代ってなんだろう」色んなものの「そもそも」

そういう根源的な問いは偉い人もそうでない人もフラットな問いで、そういう、一見社会では無駄そうと思われることに対して答えを持っている人間は「哲学」があり、行動指針があり、それもまた強さ。

表現手段がアートっぽかろうがそうじゃなかろうが、現代はアーティストは最強だと思うし、みんなにはそれができる強さを感じています。

■コロナ、世代、日本というものを考える

みんなはコロナを中学・高校時代中にガッツリ体験している世代。これは他の世代と全く価値観が変わる部分だと思う。

互いに互いの経験はできないが故に、実際にはどういう影響が出ているかは憶測に過ぎないけど、みんなも、それが「他の世代とどう違うか」「日本と世界でどう違うか」は改めて、考えてみるのはいいと思う!

「この世代はこういう習性がある」、その仮説も今後強いと思う。あとコロナは世界中が答えがわからなかった時代。

そんな中織田個人意見としては、日本は本当に変わってるなーと思う。理由の根っこは「単一民族、島国=多様性が少ない=1つの意見でまとまりやすい+リスク許容度は少ない民族性と歴史」だと思っていて、

これも良いとか悪いとかは正直わからないけど、「日本ってこういうところあるよね」はみんなもじわり、自分の仮説を常に持って更新してもらうのも強いと思う!

そのためにも旅をしたり、留学をしたり、というのもいい選択だと思うよ!日本を客観視できたりするし、

世界の情報をちゃんとジブンゴトにする上でも、好きな国とか行ったことがある国が多いと、ジブンゴトになる情報は増えるとも、思っている!

ちなみに直近は神戸市の事業で、3月4〜11日でアメリカのシリコンバレー(多様な人種と、起業の聖地)に行って現地の学生や起業家と交流するプログラム作っているので、またこれは、案内するけど、興味あれば是非一緒に行こう〜!^^

参加応募人数によっては選考になるけど、みんなならチャンスあるし、織田も選考関わるし、応募だけでも最高、実際に行くのも最高だと思う!是非ピンときたら使ってね!^^

■まずは自分、そこからの還元

みんなはもしかすると「自分の中の聖域=楽しむ力」の一部を手に入れたと思う。

同時に社会は「生き抜く」ために自分の心と、社会性や経済性なども今後バランスとっていくなどでもどかしさや楽しさを感じるかもしれない。

そういうのも含め、周りに還元、社会に還元、世界に還元、貢献する前にはまず「自分自身の心が喜ぶ活動・行動」を探しながら活動するのはおすすめ!そうなれば、

自然と「勝手に」それをするようになるし、そうすれば、自分の個性が伸び、それがスキルになると信じてる。

ただ、その「自分だけの何か」っていうのは言葉にしづらかったりもする。

織田の場合は「人の良い所を見つける」とか「個性を認める」であり、逆に多分「なんでもいい=逆に特にこだわりがなくても納得できる」という良い面とデメリットがセットになってる。

でも個性ってそんなもので、あとはそれに加えて環境やチャンスのおかげで結果、「起業相談めっちゃ乗った」「イベント立てるの得意」「人前で話す、司会、MCが得意」「授業作りが得意」「プロジェクトを進めるコツ」「人を巻き込む、つなげるコツ」などというスキルをこの10年ぐらいで培ってきて今社会でそれらを使って、またそれを伸ばしています。

こう見ると、「めっちゃ個性的!」って感じでないかも?だけど、結局派手な個性より地道にやり続けたものこそが結果として個性なんだと思う。

派手に見せようとする今の日本や世界のメディアは、ガワだけのケースも多いし、情報が溢れすぎているこの世界では「わかりやすさ」に飛びつきがちだけど、それは究極「情報を扱える・考える力が足りない人」が多いこの世界だからこその構図なので、そこに飛びつく必要はないと思う!

いずれにせよ、「周り」とか「見た目」とかではなく、「自分の個性」「自分の得意」などを活かせる場所を探し続けて、最初は「その組織」に対して、

それが慣れたら「いくつかの組織で」、さらには「社会、世界」へ自分の貢献できるもの、役割(場によって変わってもいい)を見つけていけると、

ただただ心の楽しさだけでなく、社会や世界でも活躍、貢献、役立てる人になると思う!
これはみんなが過ごしてきた関学のMastery for Serviceに通ずるとも思う。

いきなり世界!じゃなく、まずは身の回りの自分の周り50メートルの距離に入ってる人たちに対してでいい。
その中で「派手に見せるのが得意」な個性があるなら、そういうふうに世界を使えばいいと思う!^^

中国の昔の文献「大学・中庸」という名著でも、まずは身近、それが結果世界に、というのも書かれていて、織田もそう思う。

個性がわからなければ、色んな人と話すことでわかってくるとも思う。(人は単体では機能は少ない。「人間」という言葉から、人は人との間で初めてその人の個性が見える。)

織田は23歳から自分の個性に向き合って、何年かかけて今のスタイルがわかった。いつから始まるか、何がきっかけかわからないけど、焦ってもいいし、焦らなくてもいいと思うけど、ここからの10代、20代、色々して楽しめばスキルはつくと思う!

が故に、色々試して、みんなの個性を生かして行ってね!

■みんなの感想をもらって感じたこと

実は正直、この授業を作っていくのは悩みも不安もあったりしました!

理由はこれまで小学生向けにレギュラーでしていて、高校生向けはスポットでしかしていなかったこと

基本「教える」って効率が悪いから「みんなの欲しい・関心ある」に対して、織田の中や色んな大人に「あるものの一部届ける」というスタイルにしてるけど、これで本当にいいのか?というのと、

常にみんなの気持ちを受信して、それをもとに、毎回授業を変えて一番良さそうな授業をライブ的に作ってきたけど、本当に受信できているのか?作ることを楽しんでくれるか?産みの苦しみを課題に嫌なものだと思わないか?など勝手に色々考えちゃっていました。

(結局人間、ジブンゴトになるものしか本当に学べない=逆になんでもジブンゴトにできる力は強い)

織田は教員免許も持っていないし、矢萩先生という探究を25年前からしている恩師がいて、その人に授業のイロハを学んでいるけど、それ以外は織田が社会で生きて感じたことをやっているだけでもあるから、それがあっているのか?は常に自問自答してた。

(逆にずっと「小学生の習いごと=面白くなければ退会される」の場でやってきた経験は生かされていると思う)

(話ずれるけど、学校の先生は「サービス(=授業)の提供相手(生徒)から直接評価される場がない」が故に、コンテンツの質を上げようとする仕組みになっていない:モチベある人は高めるけど、そうじゃない人は仕組みに動かされるので、多くの先生は上記理由から改善を図らないケースが特に一般的な学校では多い)

でも、こうしてみんなが「つくるということの解像度が上がった(本当はもっと軽やかに、ミス1万回しながら、作ればいいし、作りたいなら作ればいいし、最高なものは時間が数百時間かかったりもする)」「自由な時間を楽しめた」「自由の扱い方の一部を体感した」「色んな世界や社会人の生き方を感じてくれた」「楽しんでくれた」
ことがもう本当に嬉しいし、頼もしいと思った!

授業の反応だけだと本当に楽しんでくれているか不安だったけど、織田はみんなをある意味友達だと思っているけど、

でもよく考えると、高校生の時の織田も先生との関わりってなんというか独特な空気感コミュニケーションもあって、なんか照れなのか遠慮?なのかもあったから、そういうもんかもね!とも思ってる。笑

ここからみんなは世界が何回か変わると思う!入る組織迷ったり、その組織によってその世界の常識がある。そうなると、みんな自身にも変化はたくさんあると思う!大学で雰囲気変わる人もいるとも思う!

そうなると前の世界(高校生活)の時の関わりの人をするのが逆にしづらかったり、その独特の照れが出たりもする。

でも織田は、そんな変化すらも面白いし好きだから、「変だと思われないかな」とかは織田には関係ないので、本当にいつでも連絡してね!(年間440人の起業・人生相談に乗った年もあるし、本当にその色んな人と話すことは特にたけてると思うので!笑)

5ページにも渡る内容をみんなに送ってしまったけど、笑 

それだけみんなとの時間は楽しかったし、本当にありがとう!そして引き続き、よろしくね!^^

1から17回目までのダイジェスト授業のスライドまとめ


アート、教育、探究、子育て、生き方。アーティストとして、スクール長として、本音しか書きません!