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幸せはすぐそばに。

今朝から我が家の子供たちは、荒れに荒れていた。
親としても怒りがあるし、それでもなんとか準備を済ませ、気分を変えて保育園まで気持ちよく送りだす。
その後、いつものカフェでの事務作業で、かなりヘビーな文章校正をして、精神がへとへとになる。
おまけに昼前に診察を受けた先生が、人間に全く興味のないような目をした、機械のような人で、すべてを遮断されて、薬だけもらって帰ってきた。
たった1時間半でぐったりしていた。これから絵を描く気力は残されているのかと気分が重かった。
駅前を通ると、いつも馴染みのビッグイシュー販売のおじさんに会う。そこで立ち話をしていたら、おじさんは北海道出身だという。僕が九州出身だという話を覚えていてくれて、よく九州の人とは仕事をしたと笑顔で話していた。駅前によっては、ひどいこともされたりするようで、この駅はみんな応援してくれてありがたいと言っていた。
僕は、うれしくなった。

そして、また途中で偶然、毎月通っている整体の先生と奥様にあった。施術中以外で会うのは初めてだし、先生も「似たような人がいるなぁ」と思っていたらしい。ひとしきり立ち話をして、自転車で帰路についた。

僕の気分は、もうすっかり良くなっていた。「今日は良い日だな!」とまで思って、笑顔になった。
あまりに簡単なことで、笑ってしまうくらいだ。数時間前の、ゾンビのような顔をした自分にこう言いたい。

「人に会って話せばいいよ。元気になるから」

僕の街には、馴染みの人がたくさんいる。そういえば、朝のカフェのスタッフも声をかけてくれたじゃないか。花屋さんでもいい。スーパーのレジの人でも良い。僕がこの街で、繋がってきた人たちに元気をもらっている。
特に、内面に籠りやすい僕自身は、自分のネガティブな気持ちにやられてしまうこともある。そういえば、中学の頃の体罰英語教師によく言われてたっけ。

「お前は、内にこもりよっせー!」。(心を閉ざしてるという意味)。

あの頃には、言われた意味が全然わからなかったけど、まぁそりゃそうなのだろう。だからといって、体罰で心が開くわけがないのだが!笑。

幸せだと思えるきっかけは、とても身近に転がっているものかもしれない。気分が滅入ってるときこそ、前を向いてあるこう。
大袈裟なことではなくて、すぐそばで手が届く幸せこそが、本当の幸せなんだろう。

おしまい

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