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穏やかな夜

三連休中、猛暑やらなんやらで、息子(4歳)眠りづらいようで、夜中何回も起きては「パパー!!」と泣き、娘(6ヶ月)も軽い咳と、下痢💩でお尻の荒れに泣き。
僕の仕事も、なかなかのハードな上に、夜はオンラインレッスンもあって、かなり削られた期間でした。
やっぱり、夜に起こされるのは辛いですね。妻も2時間に一回は起きて、授乳やらおむつ替えやら。24時間フルタイムですから、それは大変です。

そうして今夜は、娘も保育園で疲れたのか爆睡、息子も落ち着いてきて、夜もそこまで熱帯夜でもなく、28度のクーラーでちょうど良いくらい。
今日は、新幹線とパトカーで遊んで、妻とバトンタッチして、寝たところです。

静かな夜。幸せだなぁ。

育児は大変です。本当に大変です。
幸せさと大変さは、どのくらいの比率かなと考えました。

人間の意識は、「意識してる部分」が2%。「無意識状態」が98%あります。なので、自分でも気づかない無意識の領域が、およそ100倍近くあるのです。

自分が選んだと思っても、実は無意識化の、潜在意識や、集合意識に決められている。だから、村上春樹も小説で「無意識」である(地下二階)に潜る、と言っていますし、今回の宮崎駿の新作も、そのような世界だと聞きます。

で、前置きが長くなりましたが、子育てにおける、(地獄のような!)大変さは・・2%。
それ以上に、大きく満たされている幸せ度が・・98%。くらいの比率なのかと思いました。 
発狂するような苦悩も、結局は、それ以上の愛や奇跡の喜びには敵わないのだと。だからこそ、何度も何度も、乗り越えられるのだと思いました。

これは僕の例であり、逆の人もいるでしょうね。2%の表層意識で子育てを語り、98%は怨念やら、家族から受け継いだ価値観やら、自己犠牲の恨みやら、仕事へのプライドやら。

そんな人たちが、ネットで正義を振り翳して、自分とは違う相手をとことん非難して、追い込んでいくのだろうなって思いました。

「恩讐の彼方に」という菊池寛の小説があります。有名すぎる小説ですが、この主人公は、昔とんでもない盗賊で、いろんな罪を犯してきましたが、あるきっかけで改心し、僧侶として旅立ちます。そして、川の氾濫に悩まされるある村で、天命を感じて、ただ1人、自力でトンネルを掘っていきます。そうしてたった1人で、21年もかけて貫通させるのです。

子育てはそれに似てると思いました。主人公は、98%の無意識を善良なものに変えていくために、2%の苦行をもろともしませんでした。

さてさて。ここ最近は大変だったけど、今日はプリンでも食べて、早めに寝て、また明日からの仕事を頑張ります。

おしまい。

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