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小日向さんから学ぶ育児。

たまたま妻の実家で読んでいた雑誌に小日向文世さんのインタビューが載っていました。
その記事によると、あの大河ドラマ「真田丸」で秀吉まで演じた小日向さんでも、40代半ばまでは全くの無名時代があったというのです。
20年所属した劇団が解散し、42歳で子供2人、仕事なし、貯金なし。事務所から前借りしては生活をなんとかしつう、毎日暇だったので、子供たちと公園に遊びに出かけていました。ママたちの中でおじさん一人(笑)。それでも恥ずかしさや情けなさなど全くなく、ノホホンと「可愛い盛りに一緒で良かったな」と思っていたとのこと。
そんな生活が5年も続いても、どこかで「なんとかなる」と感じていたそうです。ゴロゴロしている夫に対して奥さんはというと、一言も「働け」などと文句を言わなかったとか。あとでご本人が聞いたら、奥さん自身も「この人は絶対なんとかなるとと思っていた」そうです。素晴らしい奥様ですね。才能を信じていたのでしょう。

その後、舞台の演技を見たプロデューサーがキムタク主演の「HERO」に抜擢したことで、出世街道を登っていった小日向さん。
今回のインタビューで心に響いたのは、やはり「子育てにおける前向きさ」でしょうか。一番可愛い時期をめいいっぱい楽しめる余裕は、「なんとかなる」という、本人曰く根拠ない自信・・(笑)。その前向きさってとっても大切ですよね。

普通、辛すぎることが続いていくと、人は悲観的になります。僕もこの日記で、散々焦りや不安の言葉を呟いてきました・・(反省)。
嘆いているほうが楽といいますか、悲観的になって、人様をうらやんで言い訳をしていることがある。
しかし、紛れもなく今の子育て期間から、大切なことを沢山感じているし、学んでいるのは確かです。純粋な子供の感覚に触れ、心が洗われて、世界が透明に見えることも確かにあるのです。

「後ろ向き」が悪いわけではないと思います。初めてのことばかりで、悩んだり落ち込んだり、イライラするのは、深いところで「この子を愛したい」という現れ。
考えてうまくいくときもあれば、失敗したときは次に活かせばいい。そうした中で、最後は「なんとかなるさっ」と心を真ん中に寄せて、もう一度、目の前の世界を観察してみる。
そうしたら、仕事のことにしても、そこまで心配することなんだろうか、と思えてきます。今まで通りにいかないことを怖がらなくてもいいのかなって。
今のこの瞬間を楽しめるようになったら、どんなに幸せだろうって。そもそも辛いってどういうことなんだろう。自分のエゴがほとんどですよね。自分ルール。自分の理想。自分の感情。などなど。

「なんとかなる」。これは、ミニマリストの考えにも通じるのかもしれません。不安だから物を増やすし、必要なものを見極められない。「大丈夫、生きていける」って感じれば、今まさに手を伸ばそうとしてる選択が「本当にそれ必要なの?」と思えてくるのかもしれません。

最後に余談ですが、僕が初めてテレビの美術協力をさせていただいたドラマ「牛に願いを」で、小日向さんが出演されてました。

中田敦彦さんのスケッチを担当

家族で毎週楽しみに観ていたドラマのご縁があった小日向さんから、大切なヒントをいただきました。
ありがとうございます。

前向きに行こうよ!

(おわり)

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