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あと半年。

夢の話である。
毎日夢日記をつけているが、これほどリアルな夢は、ダイレクトにnoteに記録せねばならないだろう。

余命宣告をあと半年とされていて、その半年を迎える夢だった。
ぼくは、数年前から胃に腫瘍があり、大きな変化はないが、悪くなれば半年も持たないだろうと言われていた。
こんな、ドラマでもよくある設定だが、事実起こりうる話である。それがとてもリアルに起こった(夢の中で)。

ぼくはすっかり忘れていたが、命の期限まであと二週間だった。思わず叫んで、泣いていた。主治医に電話をして、また精密検査をしてもらおうと思ったが、あいにくお盆休暇で「対馬」に帰っていた。(ちょうど対馬に関する仕事を現実でしている)。

外に飛び出した。目の前に大きなお寺があり、馴染みの住職が掃き掃除をしていた。僕は、捲し立てるように話を聞いてもらった。
住職は、とりあえず車中で続きを聞こうと言って、なだめながら車に乗せた。

僕は少しずつ冷静になった。そして「まだ二週間もあるじゃないか」と思えるようになった。そうだ、この二週間で出来ることをしよう。そして再検査で万が一、腫瘍に変化がなければ長生きできるけど、僕の命はあと二週間と思って、今を精一杯生きよう。

呼吸を取り戻して、リストアップをはじめた。

・まず、家族に感謝を伝えよう。子供たちへ手記を残そう。
・今抱えてる仕事はここ数日で終わらせよう。そして本当にやりたい仕事だけをしよう。
・そうだ、語りたい。語るための場所を探そう。いい洞窟がある(※絵画教室のことだろう)
・会うべき人に会おう。電話をしよう。でもこれは、いよいよ、という時でよい。今は自分に集中するんだ。

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そして、目が覚めた。
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ドキドキしていた。朝の5:00だった。昨日は暑くて寝付けず、まだ4時間しか寝ていない。再び寝なければ。。と考えつつ、夢の続きを考える必要があった。

リストアップをもっと正確に。
「本当にやりたいことはなんだ!?」と。

・天国のクジラは、この命尽きるまでやるべき仕事の一つだろう。
・オーダーは、、もう十分やってきた。自分のために絵を描きたい。1枚でも多く。
・展覧会でのチベット計画も進めよう。命にまつわる仕事の一つだ。
・コラボイベントにしても、本当に自分が生きてきた証を伝えられる人とやろう。

あとは。あとは。 
何はともあれ、家族への感謝だ。当たり前に思っていたが、妻への感謝。そして全力で子供たの成長を目に焼き付けよう。
(それだけで1日の大半が終わってしまうけど!苦笑)。

だから、やるべきことは限られてる。人生は自分のことだけではない。その大半は、自分以外のことで成り立っている。これが「空」の教えだ。

生活を支えている基盤に、もっともっと命を吹き込もう。あえて忙しくするのはやめよう。もう時間がない。けれども、まだ時間がある。僕には選択できる自由がある。
よし、まずは今日から。
今日の仕事は、確実にやるべき仕事だ。

そして、考えてみれば、僕の誕生日まで、あと二週間だった。
そうか、そこで一つの人生が終わるのか。

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