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“反対しずらい空気感”に気をつけろ。(前半・無料記事) 「正義」や「正論」の罠。(後半)

“反対しずらい空気感”に気をつけろ。(前半・無料記事)

世界には昨今のコロナだのなんだのの他にも、さまざまな問題があります。環境問題、人権問題、人種差別、貧困や格差、ジェンダー差別…

問題に向き合うのは良いことだと思います。解決に向けて、双方が相対的になるのではなく、winwinの関係になるために、話し合い、知恵を絞り、知恵を合わせ、工夫をする。

しかし、人間社会には、法律や国家、憲法などの法規的なものがありますが、法として明記はされていない「倫理」とか「モラル」「道徳」、または「常識」という“概念”が存在します。

例えばコロナだって、マスクとかワクチンとか、法的なものではないけど、家族や地域、職場環境によっては「半義務化」していたりして「同調圧力」が働いています。


*  太郎くんの場合

太郎くんは小学6年生。運動会も、楽しみにしていた修学旅行も中止。毎日マスクして息苦しい。手をいつもアルコールで消毒。皮膚が弱いから、冬になると乾燥して肌荒れがひどい。

でも、みんな我慢している。だから、僕も我慢しなくちゃ…。太郎くんはいつもそう思っていた。

「太郎、あなたもワクチン打ってね」

と、ある日お母さんから言われた。お母さんは2回目のワクチンで副反応というのがひどくて、高熱を出していたし、しばらく腕が上がらず、寝込みがちでご飯がつくれなかった。

「でも、子供はかかっても全然平気だって聞いたよ?」

そんな怖い注射は嫌だなぁと思っていたので、太郎くんはそう言い返した。ただの風邪以下と呼ばれるような病気で、薬の副作用のほうが苦しむなんておかしいと思う。すると、

「あなたがよくても、おばあちゃんやおじいちゃんに感染したらどうするの!今度の冬休みに田舎に遊びに行くんだから!わがまま言うんじゃないの!」

お母さんに叱られてしまった。

(そうか…僕のためじゃなくて、おじいちゃんやおばあちゃんのためなのか…。でも、田舎のおじいちゃんに会うのは年に一回だけどな…。近所のお年寄りのため?うーん、そんなに話す人はいないんだけど…、でも僕のせいで感染して、死んでしまったら、僕が悪いことになるし…)

こうして太郎くんは、本当は嫌だったけど、お年寄りたちのために、お母さんのいうことを聞きましたとさ。

終わり

これ、今の子供達でたくさんあると思う。もちろん、なーんも考えてない子もたくさんいる(親もなーんも考えない人がたくさんいる)。ただ、物事をまともに考えられる子供は、違和感を感じるだろう。でも、まるで「あなたのせいでお年寄りを殺すかもしれない」と言われると、その罪悪感やいかに?

その空気感の中で「反対」ってまずできないと思う。

この「反対しずらい空気」が、同調圧力であり、法的な拘束はないのに、とても人間社会では強い効力を持っているのはあなたも感じているだろう。

ところで昨年の話で恐縮だが、クリスマスはいかがおすごしだっただろう?「メリークリスマス!」と高らかにお祝いをして、ケーキを食べたり、チキンを食べたかな?

キリスト教の文化であり、日本人には本来関係ないお祭りだが、すっかりと日本社会に定着している。

しかし、そんなクリスマス。実はアメリカでは「メリークリスマス」という言葉を“言ってはいけない”のをご存知だろうか?

「ハッピーホリデー」と、年末休暇として祝う、という形になっている。

これは、オバマ政権の時から始まった慣習で、

「クリスマスはキリスト教徒のお祭りだ。メリークリスマスと祝うことで、他の宗教や民族を排除、差別していることになる」

という一見正論のような、むちゃくちゃな理論で、メリークリスマス禁止論が出た。

トランプ政権は「クリスマスを取り戻す」と、2016年の選挙で言っていたくらい、トランプ政権時代はここ数年「メリークリスマス!」が復活したが、今はバイデン政権。再び「メリークリスマスは言ってはいけない」モードになっていたそうな。

法的なものではなく、同調圧力だ。しかし、ここに「差別論」とかを出せると、大っぴらにそこに反対すると、

「じゃああなたはメリークリスマスと祝うキリスト教徒を見ながら過ごす、イスラム教徒やヒスパニックの人々がかわいそうだと思わないのか!」

と言われると、なんだかバツが悪い。

LGBTなども「ジェンダー差別」もそうで、アメリカでは「元男性」の女性が、女性として女子競技に出場して、当たり前だけど優位な肉体生を発揮したとか、「私は心は女性です」と偽って、女子トイレに入った男によるレイプ被害などがある。

明らかに「おかしくね?」と、ツッコミどころ満載なのに、

「じゃああなたはジェンダー差別するのか!この苦しみがわかるのか!心が女性で、体が男性の私たちの人権を取り上げるのか!」

とか言われるとどうだろう。

この「同調圧力」で、一般人がTwitterで吠えるのはともかく、発言力の強い人や、企業などが、そこの問題に切り込みづらいのだ。

SDGsも同様だ。CO2排出についても、過去にもいろいろ触れたが、

はっきり言っておかしなことだらけだ。亜酸化窒素やメタンガスを棚に上げていることはもちろん、「排出権」とやらを国家間で売り買いしている現状や、電気自動車や太陽光発電は、大量の石油を使ってできている事実。

排出目標に関しても、支那(中国)は2030年までCO2出し放題だ。その理由は「発展途上国」扱いだからだ。経済大国になった支那がどうして発展途上国と同じ扱いなのか?また、どうしてグレタさんはそこはつっこまないのか?

ただ、この辺も

「じゃあ地球環境がどうなってもいいっていうのですか!科学者は石油のCO2が問題って言ってるのを否定するんですか!温暖化してもいいんですか!」

と、なってしまう。だから、多くの人が言えない「大人の事情」がある。

上記のワクチンもそうだけど「反対」どころか、「違う意見」や「提案」すらできない空気が蔓延している。

「コロナって、ただの風邪じゃない?もう大したことないんじゃない?」

と、実は多くの行政の関係者や医療従事者も知っている(初期の頃はそうでもなかったけど、デルタだのオミクロだのはね)。でも、それは大ぴらには言えない。大人の事情がある。

この「空気感」は、マスメディアが作り上げたものです。マスクも消毒も、誰もが「空気」でやっている。するな、ってことではなくて、そこに「きづけ」ということです。

最低限のマナーは必要だと思う。お店に迷惑かかるとかね。ただ、「空気」くらいの同調圧力なら、「受け取らない」ことも大事だ。

時には、勇気や確固たる意志が必要になるケースもあるだろうけど、その圧力は、「誰かの考え方」であり、その人だって「どこかで聞いた考え方」でしかない。それをあなたは「私の考え、行動」にする必要はない。

自分の芯の考えを持ちつつ、できる範囲のことはする。「お店に入るときは消毒してください」「ここではマスクしてください」と言われれば、「そんなの間違ってる!」と戦わず、

(ああ、ここではそういうルールなんですね。私の考え方とは違うけど)と、理解した上で、入るか入らないかは選択すればいいと思いますし、僕はそうしています。

さて、どうしてそんな「同調圧力」があり、それがまかり通るのか?また、その現象を通して、自己の精神性の成長につなげるにはどうすればいいのか?などなど、後半はその辺の深く掘り下げたいと思います。

その前にお知らせです。

奥平亜美衣さんと、かなりコアな内容をお話しします。募集はもうしばらくお待ちください。それと、Youtubeでお話しもします。

ケンスケのYoutubeチャンネルで、1月28日(金)20時〜。ぜひ、チャンネル登録してお待ちください。こちらは無料です。亜美衣さんの新刊「アインソフの物語」のお話しから、宇宙や真理の話をしたいと思います。

2月末に、東京で大盛況だった「LIVE!!Meditation music」を、大阪でも予定しています。

「正義」や「正論」の罠。(後半)

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