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『ソフト宗教』に注意せよ。 結果重視の物質主義の時代から、プロセス(過程)重視の精神性の時代へ その3

お知らせ

小説「幸せになりたいの」12月4日、Kindleにて発売。

12月11日(日) 歩く瞑想の会 東京あきる野市にて

2022年1月16日(日) LIVE!!「Meditation music」

チケットは会場での生視聴、オンライン視聴など、各種用意します。

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今日のnoteはこちらの続きのようなもの。

結果や成果だけで評価される時代から、その人の持つ「ストーリー」というプロセス(過程)が商品化され、ビジネスとして成り立っていると書いた。

これって、とても良いことのようだけど、結局はやってることは「ソフト宗教」のようなものだとTweetした。

もう少しこのTweetを噛み砕く。

信者が崇拝する対象が「神」「仏」「教祖」なら普通の『宗教』。崇拝するのは、いわゆる『信者』。わかりやすい。

崇拝する対象が超常的存在から一段下がり、強いカリスマ性あるリーダーや「特異能力者」「芸能人」なら『カルト宗教』的な要素が生まれる。カルト宗教の定義って難しいのだけど、伝統的な傾向のない拠り所を求めるコミュニティー、とでも呼ぼうかな。

ファンクラブもこの延長線上にあるし、自己啓発やスピリチュアルのインフルエンサーとそこに群がる人もこの関係。このような状態はファンと信者の中間くらいだ。

『ソフト宗教』は、「遠い人」ではなくて、まずは「親近感」がベースになる。雲の上の存在や、唯一無二のカリスマ性、ではないのだ。
さらにソフト宗教の教祖の2つ条件を挙げると

「自分より秀でた部分を持つけど、自分の方が秀でてる部分もあるから、自分は“その人のために役に立てれそう”と思える人」

「現在進行形で物語を進めていて、自分も応援することで物語に参加できるような気がする人」

この二つは、それぞれカリスマ性、ストーリー性、どちらかに偏るが、それはその人の個性として、あくまでもソフト宗教としてのポイントは「参加型」だということかもしれない。

自分がその人の役に立てる…。そして、「感謝」や「自己価値」「支援者だけの情報」などの“見返り”が用意されている。こうなるとファンであり、支援者であり、あまり信者感はないので「ソフト宗教」と書かれても、まるで宗教感は感じられないだろう。

でも、このソフト宗教は実は曲者だ。

とても身近で、自分と同じような「普通の人」で、親近感を感じるのだけど、実は知らないうちに、自分の思考や感情が、その影響力あるソフト宗教の教祖の思考や価値観に、じわじわと侵食されていく。自己価値が欠如してる人や、自尊心の低い人ほどそうなりがちだ。

つまり、昨今の「オンラインサロン・ビジネス」とか、「SNSインフルエンサー」に群がる人たちのことを指している。

多くの人間は結局、誰かにすがらずにいられないし、心の拠り所がないと生きていけない。特にソフト宗教は、普通の宗教やカルト宗教と違い、「自分も力になれる」という、自己価値観を埋めてくれるので、こりゃぁ堪らない。快感すらあるだろう。人から“必要とされている”と思えるのは快感だ。

それともう一つ重要な部分が、例えばファンクラブなら「癒し」を求めても、「救い」を求めてるわけではないということ。つまり、自己啓発でもスピリチュアルでもオンラインサロンでも、その人が「そのコミュニティに入る動機」として、「救済」を求める度合いが強いほど、ソフト宗教になっている。

「学び」を求めつつ、「応援」をしつつ、その教祖的なリーダーから、何らかの「救い」を求めているのが、ソフト宗教の信者。

さて、ここから本題だけど、まずはあなたはどうか?ということ。

もしも本当の現状が辛くてしんどくて切羽詰まっていて、それで救いを求める気持ちはわかるし、そういう時は「人に頼る」「行政に頼る」ということをするべきだ。

しかし、ここで取りあげたいのは、「私は無宗教です」と言って、神社に参拝して、仏式て葬式あげて、クリスマスを祝う、宗教性に対して無頓着な多くの日本人のように、自分が「どんな状態」なのかに気づいていない人だ。

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言葉の力で、「言葉で伝えられないものを伝える」ことを、いつも考えています。作家であり、アーティスト、瞑想家、スピリチュアルメッセンジャーのケンスケの紡ぐ言葉で、感性を活性化し、深みと面白みのある生き方へのヒントと気づきが生まれます。1記事ごとの購入より、マガジン購読がお得です。

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