見出し画像

承認欲求は鳴り止まない

☆ 新刊小説『KYOMU』 

*****

「見て見て!」
「聞いて聞いて!」
「かまってかまって!」

などの「承認欲求」って、誰しもあって、上記のセリフは「子供」時代に体験するのでは? 子供の頃、その」承認欲求の対象は「親」がメインですが、親からあまり構われなくて、その欲求が満たされなかった人は…。

今日のnoteは、

この(上)記事の続き、というか、本当は一つのnoteだったんだけど、長すぎたので分割した記事ですが、承認欲求とか、その辺のテーマの話です。

承認欲求は消えることがない。


習慣化しない…
ダイエットができない…
継続できない…

などなど、そんな悩みって多いと思います。

何事も「継続」が命で、続かないと実力とか、チャンスはやって来ないんです。

もちろん、あまり継続努力や、積み重ねもなく、物事がうまくいく人、チャンスをものにする人っています。でも、実はそういう人って、底力やバックボーンがないから、簡単に潰れていくか、後でむちゃくちゃく苦労します。

話変わるけど、ライザップって有名ですよね?どうしてあんなに流行ったか?つまり、受講者が短期的でも、目標達成できたか?

それはとことん「クライアントに寄り添う」ことです。

「よくできたね!」
「がんばりましたね!」
「もう少しです!」
「大丈夫です!」

などと、個人的に、できた時、できなかった時、全部に声をかけてもらう。

つまり本人の行動や努力、成果が「承認」されるってことです。つまり、クライアントの承認欲求を満たすこと。人はこれで「モチベーション」が上がり、物事を継続させやすくなるのです。

だから「集団」的なセミナーより、「個人」を対象にしたサービスの方が、より承認欲求が満たされるので、受講者は当然継続しやすいです。

もちろんある程度人数がいても、受講者ひとりひとりにしっかり声をかけて、承認すると継続するためのモチベーションが上がるので、これは教える側、育てる側のテクニックでもあり、当然それはビジネス運用されています。

しかし、そうは言っても僕自身はこの手法は好むところではないです。

だって子供騙しだから。

もちろん、本当の子供にはいいですし、必要でしょう。だから良くも悪くも、大人になっても精神的な子供の人には、毎回「よくできたね〜」「がんばりまちたね〜」「すごいでちゅね〜」と言ってあげた方が、継続して上達するのです。

そして、なによりこれは「依存」を生み出すという大きなリスクがあるから、僕はこの手法には懐疑的、ないし、かなり慎重に行うべきだと思う。

これはクライアントの問題に限らずで、実は講師陣の側も、クライアントからの「承認」や「賞賛」を“潜在的に”求めている場合が多く、そうなると完全に「共依存関係」になります。

しかも怖いのは、講師陣は「良かれ」と思って、その共依存体制を作り上げることですね。

まあ、その手の話はこれまでもしてきたからいいや。

話を戻します。

とにかく、そうは言っても承認欲求…。

こんなあれこれ分析して、偉そうなこと言ってても、僕にだってあるに決まってるじゃん。承認欲求。

てゆーか、はっきり言いますよ。

今日はかなり個人的なこと書くけどさ、

俺は!

むしろ!

一般平均値よりも、

はるかに、

承認欲求が高い!

ということです。

そして、これは「裏返し」の欲求で、ベースにあるのは「自分は認めてもらえない」「自分は受け入れてもらえない」という考えからの「自分に価値がない」という潜在意識があるからです。

僕は瞑想とか、心理とか精神世界とか内観とか、そういう探求を経て、それらの潜在的に抱えた意識を「俯瞰」している部分があし、そんな自分を「許し」ているというだけで、自分の中の幼い部分は、これはもうなかなか抜けないんですよ。

これはもう、しゃーない! 

自己価値が低く、不足感が染み付いているから、誰かからの承認がないと不安になり、当然幸福感や充実感を得られない…。そんな感覚。克服すべく、色んな学びを経て、わかりました。

治らない!

もう一生付きまとうんだろうと覚悟しています。鳴り止まないと諦めました。

原因というか、やはり幼少期が関係あるでしょうね(過去世とかまで話を広げるとキリがない)。

順調な成長過程で満たされるべき承認欲求が得られず、常に不足感、不安感、孤立感が付きまとう。三子の魂百まで、ですね。

ちなみに、これと似たようなテーマで「自信がない」について、お話ししました。

しかし、承認欲求が強いとか、自信がないとか、これは親のせいでもなんでもありません。

自分で選んだシナリオです。

ただ上記した通り、色んな経験をし、学び、気づき、すごく楽にはなった。「足りない自分」として生きるのではなく、もっと上からの「俯瞰した意識」の視点が生まれ、さらもっと奥に「本来の自己」があることを知ったからです。

でもでもでもでも!やっぱり承認が得られないのは悲しいと思う自分もいるし、そんな自分を情けなく、みじめったらしく、責めたくなる自分もいるんです。

全員じゃないけど、アーティストとか表現者なんてやってる人間って、承認欲求が強いですね。つまり「現状に不満」なんです。「不足感」があるから、それを埋めるために表現する。

でも、表現しても認められないから、もっと練習して、努力して、クオリティをあげる。ある評価を得られても、もっと上がいるから、もっと評価がほしくて、スネたりいじけたりしながら、もっと頑張ったり、工夫したりする。このループです。

負の循環ですが、それが皮肉にも実力や表現力を磨きます

これはアーティストだけじゃなくて、上記したけど「先生」と呼ばれるような職種でもこのタイプは多いですね。すすんで壇上の上でベラベラおしゃべりして、感動させたり、啓発する話をするようなタイプも、非常にそれが強い。だから、表現力を上げていくし、そのための知識も貪欲に取り入れていく。

だから、承認欲求は悪いもんではないんです。それがあるから、世の中を面白くする人たちがたくさん出てきて、ドラマがある。

でも、本人を幸せにするのは、それではない。承認欲求を満たしても、真の幸福は得られないから。

……って、わかっているのにやめられない!  カッパえびせんのような承認欲求!

この欲求は、ほとんどない人、あまりない人、けっこうある人、すごくある人、色々あるんですが、当然、これが強いほど苦しい人生になります。

上記しましたが、僕はとても強い一面を持っていて、若い頃から散々っぱら苦しい思いをしましたが、今でもやはり苦しむことはあります。

その辺にも、とにかく「降参」するってことですね…。

僕は瞑想とか、そういう精神世界と出会ってなかったらと思うとゾッとします。この苦しみのドラマに飲まれて、四苦八苦していたでしょう。

そして、こんな僕を応援してくれる方に出会えたことは、僕にとって本当に救いの神ですね。

前回も紹介したけど、この歌は僕の中で何か大きな踏ん切りがついたというか、サレンダー(降参)宣言のような歌です。

僕は才能がなかった(歌詞)

僕は才能がなかった 認めたくはないけれど  
自分のことだもの 自分が一番わかってるから
結果がすべてだから 残酷なもんだから 
でも言われてみると確かに 努力は足りない気もしてた
僕に才能がないって いつも何かが足りないまま 
勢いに任せて 気がつくと何も持っていなかった 
中途半端だって 薄々気づいていたけれど 
褒めても貶しても ぼやいても 何も変わりはしない

ギターかき鳴らしては 誰にも頼まれてもいない歌を 口ずさんでいる
ありふれたメロディーが 次から次へと浮かんでは消える 泡のように

もうやだよもうやだよ こんなに惨めな気持ちになるのは
夢や希望なんてものがあるから こんな苦しいんだ
全部今すぐ放り投げ 楽器も何もかも捨て去ってしまえば 僕は楽になれるのかな

君は才能がないって 遠回しに諭されたんだ 
華やかさがないって 悪気なく核心を突かれ
いまいち決め手に欠けるんだよってバンドマン崩れのディレクター 
「お前に俺の何がわかる?」 だけど言い返せなかった

やるせない怒り 嫉妬混じり かなりマジのディスりが自分をえぐる  
誤魔化すための自己啓発まがいの理論武装でテンションは無双 
劣等感ととんちんかんの自己肯定感 海抜はマイナス 痛いから死海 
承認欲求のお化けの独り言 歌声にもなりゃしない

ギター・ケースと一緒に 押し入れの奥にしまいこんでさ 蓋をすればいい
世界に素敵な歌が 歌い尽くされてるから 僕の手番じゃないか…  

もうやめようもうやめよう そしたらさぞかしスッキリするさと
これからは第二の人生ってやつ楽しめばいいさ
だけど本当はわかってる それが何より誰より辛いことだって わかってはいるけど

でも独りよがりで何が悪い 自己満足で何が悪い 
そう 理由なんてただ一つだけ ただ歌が好きなだけ

大きな声で歌うと こんな僕でも 優しい気持ちになるんだ
きっと誰かの勇気になれるから  そう信じてるから 歌わせてください

もうやだよもうやだよ こんなに自分のことを責めるのは
正直死ぬほどの努力なんて できやしないけど
僕なりに それなりに これでも頑張っているつもりです 
主観的自主的個人的頑張ってるつもりです 
僕は才能がないけれど
笑い者でもかまない ハジかきベソかきかまわない   
誰かたった一人でもこの歌が届いてくれたらいいな
歌を取り上げられるなら 死んだ方がマシだ

まあ、この歌は今の気持ち、よりも、僕の音楽人生30年分くらいの気持ち、かな。

というわけで、ノリノリの歌よりも、しっとりした歌を弾き語りで歌う会のご案内です。

どうぞ聴きにいらしてください。

☆ 響き、音色 生音アコースティックLIVE。


6月25日(日)東京 16時30分〜 詳細、お申し込みはこちら

7月2日(日)大阪 16時30分〜 詳細、お申し込みはこちら

新曲 「神様の声」

☆ イベント、ワークショップ

つながるからだ、つながる心 ー 失われた日本人の体を取り戻す ー 7月1日(土)大阪 残1名

☆ Youtubeチャンネル


☆ サークル「探求クラブ」(noteメンバーシップ)


☆ Youtube アーティスト・チャンネル 


サポートという「応援」。共感したり、感動したり、気づきを得たりした気持ちを、ぜひ応援へ!このサポートで、ケンスケの新たな活動へと繋げてまいります。よろしくお願いします。