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降参します。そして自信をもって「僕は才能がない」と言おう。

☆ 新刊小説『KYOMU』 

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自分で「イベント業」をやってると、集客で多くの人が苦労しますが、その苦労とか心理的な苦しさは、金銭ではないですね。僕の場合。

「お客さんが来ない = 評価されていない」

というのが、結局のところネックになっていて、これは自己価値とか、自己肯定感とか、承認欲求が強いタイプにありがちなんだろうけど。僕も人が集まらないと凹むことは多いです。

あ、もう慣れましたけどね。何年も、自分でイベント組んで、集客してって、それで商売しています。

好きなことやってるとはいえ、そういうのは疲れますよ(笑)

正直な話、時々、嫌んなっちゃうことも何度もありましたね。

ちなみになんですが、誰かから「やってください!」ってご依頼があれば簡単です。しかし基本的に、今の所僕の場合そういうのは稀で、全部「こちらから仕掛ける」わけです。

つまり、誰からも必要とされたわけじゃない。

誰も求めていない場所に、

「こんなんありますけどどうですか?」

と、SNSとか駆使して、みなさんの情報の中にお邪魔しにいっているわけです。

僕は不思議なご縁で、瞑想とか、スピリチュアルと呼ばれるジャンルにいたので(いるので?)、そういうことをやって、その効果効能を強くアピールしてたころはまだ「やってください」とか「教えてください」って声もあったし、本も一応「書いてみませんか?」ということで成り立った。

しかし、

音楽、ですね。僕のいちばんの苦しみどころは。

本の売り上げも、多少は気になりますが、音楽以外は、実はさほど苦しくないんです。

いつも思います。

「ひょっとして、俺の歌や音楽なんて、誰からも必要とされないんじゃないかな?」

と。若い頃からずっとそうでした。大好きな音楽をやってるのに、自分の大好きが、人から興味持たれないのは…?

もちろんアーティストって、誰かから必要とされたからやるわけじゃないです。やりたいからやるし、出てくるから作るんです。

でも、そうは言ってもあまり評価がないと、やはり凹みますよね。

もちろん、現状で僕を応援してくれる人たちがいてくれて、とても感謝しています。その人たちがいなかったら、僕なんて凹みすぎてうんこ漏らして爆死しているでしょう。

だけどここ数年、集客や、自分への評価というか、その辺の事情は頭打ちで、3、4年間ファンはほとんど変わってないです(それはそれですごいことだよね)。

多数の評価がつかない、広がらないってことに対して、原因を考えると色々と推測できます。

・クオリティが低い。質が悪い。面白くない
・そもそも自分に興味がない。

真っ先に、こうしたネガティブな原因を考えます。でもひょっとしたら、

・ただ知られていないだけ
・タイミングが合わなかっただけ

かもしれないんだけど、何度も何度もパッとしない評価が続くと、そりゃ「前者」を考えてしまいます。

そして、こう思います。いや、こう結論づけました。

「僕には才能がない」


それにつきます。評価されない、売れない、興味持たれないのは、才能が、ないから。若い頃からの謎が解けました。

もちろん「才能ってなに?」と言われても、そんなのわかりません。現にごく一部の人たちからは「良い」と言われてるし。

しかしこの世界は残酷なまでに「結果がすべて」という側面は強いです。たくさん売れる、たくさん評価される=才能、という側面がどうしても出てきます。

スピリチュアル業界のおかげで、僕は再び人前で歌を歌うようになったけど、このスピリチュアル業界ってやつが、僕に悲しいまでの現実を見せてくれもした。

なぜなら有名作家や有名ブロガー、インフルエンサーたちは、楽々とたくさんの人を集めて、賞賛を得て、「感動」を与えて、会場を歓喜に溢れさせているのを、何度も目の当たりにしまくったから。(俺の出番になると一斉にトイレに立たれたりね笑)

ええ、

わかってます。

そんなのただの嫉妬です。

ここで愚痴っても、それはただの負け惜しみの犬の遠吠えでしかないのです。

実際、みんながんばっているんですよ。歌が苦手なのに人前で出て歌うチャレンジとか、中高年なってから叶えられなかった夢を叶えにいくとか、そういうストーリーに、人々が勇気づけられるです。僕のような中途半端な完成品には、ストーリーとして感情移入できないでしょう。

結果がすべての世界では、彼らは「良い歌」を提供して、「人から必要とされている」ってだけです。人を幸せにしているってことです。つまり、キャリアや努力や実力云々ではなく、彼らにはその才能があり、僕にはその才能がないってことかもしれない。

「売れるもの=良いもの」じゃあないんだろうけど、「売れない=あまり良くない?」っていう考えもあります。少なくとも、大衆の支持を得るものではないと。

だから、

降参します


僕は才能がないです。

10代の頃から求めて求めてやまなかったもの。大勢の人から喝采を浴びるような歌を歌う才能がない。それはそれで良しとします。

そもそも、そういう夢や願望、いや、執着というべきか…。とにかく僕の場合それらが「過去」とすごく結びついてるんですよね。

過去を手放す意味でも、諦めて降参します。だいぶ、降参してたけど、完全に白旗あげます。才能がないんです。ヘタの横好きで、器用貧乏なんでしょう。「華」ってやつがないんですね。

僕には音楽で大衆を熱狂させたり、商業的に大きな影響を起こす才能はない。しかし、「だったらどうするの?」ってことです。これは僕自身の問題ですね。

才能がない。じゃあやめる?
才能がない。じゃあ黙り込む?
才能がない。じゃあ一人の世界で閉じこもりますか?

答えは、NO、です。僕は作家とか瞑想家とか、色んな顔を持ちますが、歌や音楽は、趣味の領域はとっくに昔に超えてしまった。

降参したけど、やめるわけではないんです。てゆーかやめられない。やめたら死んでしまうと思います。

実際、かつて一度完全にミュージシャンを諦めたことがありました。結婚して、子供が産まれた後くらいかな。

機材をがんがん捨てまくって、中学生の頃から書き溜めていた歌詞のノートとか、録音したカセットテープとか、全部捨てた。ギターはさすがに捨てなかったけど、押し入れにしまった。

そしてまったく歌を歌わなかったら、なんだか具合が悪くなり、体調がおかしくなり、特にメンタル面が不安定になった。情緒が乱れやすく、躁鬱が激しくなった。

そこでカラオケに行って歌を歌ったらすぐに気分が落ち着き、調子を戻したことがあります。

(ああ、俺にとって歌うってことは、人生そのものなんだなぁ)

と、痛感しました。だから当時も、発声練習だけではどんな時もやってたんですが、それは努力とか練習とかじゃなく、そうしないと生きていけなかっただけです。僕はただ、歌ってないと心の便秘になるんです。日々の運動や食事で、快便になるように、僕の心は歌う行為が必要なんです。

つまり「音楽の才能」「歌の才能」でもなんでもない。

でも、音楽はやります。

だからますます「自己満足」の世界に入るかもしれません。その中で、いつも僕の歌を応援してくださってる方々が喜んでもらえるように最大限の善処はしますけど、「バズらせたい」、「たくさんの喝采を浴びたい」、みたいな期待や執着は自分を苦しめるだけですから、そこは諦めます。ただ、淡々と作り、歌い、自分のプラットフォームで伝えます(それしか伝えようないし)。

自信を持って「才能がない」けど、続けます。大きな声で言います。「僕は才能がない」と。

ってことで、そんな自分がずっと抱えてきた「音楽と自分」「才能と自分」を題材にした歌を作りました。

久々に「魂の叫び」ですね(笑)

ぶっちゃけ、恥ずかしいです。

よくこんな自虐的な歌作ったなと、我ながら呆れます。

普段、noteとかに書いてること、今までセミナーとかで伝えてきたことと真逆のドロドロのイジケ虫のメンタルで、承認欲求と自己顕示欲爆発の自虐コントです。

ええ、僕にはこういう部分がものすごく色濃くあるんです。

しかしこれは、あらゆる芸事に携わるひとならわかる感覚じゃないかな?ぜひ、このYoutubeの楽曲をシェアしてくれると嬉しいです。

新曲 「僕は才能がなかった」

こんな僕ですが、人様の前で歌う会を定期的にやってます。いつも集客に余裕はないですが、

今回は今までのLIVEイベントで一番人が集まってないですね…。

来ない時は何をやっても来ない。だから降参してます。来てくれた人のために歌う。でも、やるからにはいつも全力です。ぜひ生で聴きにきてくださいな。たった一人でも、聞いてくれるのなら歌いますし、音で心身の調整もあります。

☆ 響き、音色 生音アコースティックLIVE。


6月25日(日)東京 16時30分〜 詳細、お申し込みはこちら

7月2日(日)大阪 16時30分〜 詳細、お申し込みはこちら

新曲 「神様の声」

☆ イベント、ワークショップ

☆ 五感を磨く山歩さんぽ「歩く、御岳山」 6月14日(水) 東京都青梅市 残1名

つながるからだ、つながる心 ー 失われた日本人の体を取り戻す ー 6月18日(日)東京 ⇨満席

つながるからだ、つながる心 ー 失われた日本人の体を取り戻す ー 7月1日(土)大阪 残3名

☆ Youtubeチャンネル

☆ サークル「探求クラブ」(noteメンバーシップ)

☆ Youtube アーティスト・チャンネル 


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