アメリカのLiterary Agentと契約しました!
少し前の話ですが、ご報告が。
2023年1月にアメリカのLiterary Agentと正式に契約しました!
晴れて、ヨーロッパとアメリカを舞台に絵本作家として活動していくスタートを切ることができました。
自分にとっては大きな出来事ですが、読者の方は『Literary Agentって何?』という人がほとんどだと思います。
ということで今回は、
Literary Agentって何?
Literary Agentと契約すると何が良いの?
Literary Agentと契約するには?
といったことを簡潔にまとめてみます。
日本を拠点にしながら絵本作家・本の著者・イラストレーターとしてグローバルに活動したい人には興味深い内容だと思います。それではどうぞ!
Literary Agentとは何か
Literary Agentは、作家や著者を代理して、彼らの作品を出版社に販売し、契約交渉や業務上の対応を行うプロフェッショナルです。主に出版業界に精通し、著作権や契約の詳細などについても深い知識を持っています。
Literary Agentの主な役割は以下の通り。
出版社への営業活動の代行
契約交渉を行い、出版契約に伴う著者と出版社のやり取りを仲介する
出版社のニーズや市場のトレンドを把握し、著者にアドバイスを提供する
著作権や出版契約上の問題、ライセンシング、マーケティング、プロモーションなど、クライアントの利益を守るための法的な問題にも対処する
要は、Literary Agentと契約すると、アーティストは作品づくりに集中することができます。
多少Agencyによって変わりますが、契約金の15%~20%がコミッションとしてAgencyに入るという仕組みです。
Agencyは会社を指し、そこで働いているプロフェッショナル達がAgentです。念のため。
Literary AgentとIllustration Agent
実はAgentには2種類あります。Literary AgentとIllustration Agentです。仕組みや役割は同じですが、扱うプロジェクトが異なります。
Literary Agentに関しては上述の通り出版物をメインに扱います。
Illustration Agentはイラストに関するプロジェクトであればほぼ何でも、という感じです。あらゆる媒体の挿絵、パッケージデザイン、グッズ等のイラストなど、とにかく多岐に渡ります。当然絵本も扱います。
いわゆるイラストレーターが手掛けていることを想像してもらえば、大体その通りです。
なので、
Literary Agentは出版物メイン(本、絵本、漫画など)
Illustration Agentはイラストに関することはほぼほぼ何でも
という理解で大丈夫です。
なぜ日本にはLiterary Agentがいないのか
日本の出版業界にはあまり詳しくないですが、日本では出版社(編集者)がほぼほぼその機能を担っていることが主な原因だと考えられます。
出版社に勤める大学時代の先輩に話を伺ったところ、版権の二次使用なども出版社が作者の代わりに管理・交渉するそうです。
なので、当然業務としては日本にも存在しているけど、海外とは違う人がそれを担っているとのことでした。
契約に至った経緯
ぼくが Literary Agentと契約に至った経緯は以下の通りです。
ぼくのInstagramとポートフォリオサイトをみたAgentから突然メールが来た
オンラインで面談、その場で決定
送られてきた書類に後日サイン
突然メールが来た、というのがにわかに信じられないかもしれませんが、実際にはこれが一番多いパターンだと思います。
ぼくの友達やその周りでも、同じようにAgentから突然連絡が来たというアーティストのが多いです。
しかし、もちろん自分からアプローチすることも可能です!(後述)。
アメリカのLiterary Agentと契約するには
基本的にはこれだけ。シンプルです。
作品をつくる
ポートフォリオサイトをつくる
ポートフォリオに作品を掲載する
SNSに作品を掲載する
待つor自分からアプローチする
SNSとポートフォリオを両方やるのが大切です。
AgentはTwitterとInstagramを徘徊していることが多く、そこで気に入ったアーティストがいれば、そのアーティストのポートフォリオサイトへ行きます。
そこでさらに作品をみて、本当に気に入ればポートフォリオサイトに記載されてるあなたの連絡先にメールをしてくれます。
なので、SNSだけじゃなくて、必ずポートフォリオサイトも作りましょう。ぼくの場合もポートフォリオサイトがあったから契約することができました。
さて、自分からアプローチする場合、Agencyではなく個別のAgentに直接連絡します。これ大切。
Agencyのサイトにいくと、それぞれのAgentの情報が掲載されています。Agentによってどんな作品を作りたいか異なるので、リサーチをして自分と合いそうな人にだけ連絡をします。
端的に言うと、作品をつくり、それを人にみせる。これを繰り返すことに尽きます。
コネがなくても可能です。実際にぼくも友人も、全く知らないAgentから連絡が来ました。
ヨーロッパやアメリカを舞台に絵本作家・著者・イラストレーターとして活動してみたい人は参考にしてみてください。
まとめ
簡単にですが、アメリカのLiterary Agentと契約した経緯や、Literary Agentの役割についてまとめてみました。
冒頭にも書いた通り、とても嬉しい出来事ですが、ぼくの生活の本質は今までと同じです。引き続き、淡々と作品をつくっていきます。では!