レトロでかわいい小物を、ひとつづつ作っています。
ジュリアーノさんの工房へようこそ
フィレンツェの対岸、
アルノ川を渡った先にある地区には、
古き良きフィレンツェの雰囲気が残されている。
フィレンツェ中心街とは時間の流れが違う、
ゆったりまったり
フィレンツェの生活地区。
この一角にある
歴史ある重厚な建物の呼び鈴を押すと
ガーっと重い音がして、扉が開く。
60年代の空間が広がり、
匂いも、音も、見るものも、
外とは別世界。
正式名は、
チェッキカルロ・ディ・リッキジュリアーノ
CECCHI CARLO DI RICCHI GIULIANO
なにを作ってるの?
チェッキ・カルロさんは師匠で、
ジュリアーノさんは15歳のときに弟子入り。
戦後まもないこと。
師匠から跡を継いだジュリアーノさんが、
昔からの製法で、真鍮から、
名刺ケース、小箱、写真立て等を作り、
ロストワックス鋳造という技法で、
キーホルダー、ブレスレッド、ペンダント等の
アクセサリーを作っています。
ロストは、失う。
ワックスは、蝋(ろう)。
例えば蝋で「くるみ」を作ったとして、
蝋の周囲に石膏を流し込み、
石膏が完全に固まったら、
熱い溶融金属を流し込みます。
すると、熱で蝋が溶けて、
金属製の「くるみ」の出来上がり。
作業風景
工房に入ると、
テーブルに、棚に、引き出しに、
小物が陳列してあり、
宝探しのように楽しい。
太陽のように明るい笑顔で迎えてくれる
ジュリアーノさんの奥様マリアさん。
職場結婚。
仕事もプライベートも、
ずーっと一緒のお二人。
羨ましいくらい仲が良い。
大きなラジオ音が響いてくる一室では
ミリ単位の小さな蝶番を小物に溶接している
ジャンニさん。
平均年齢は低く見積もって70歳くらい?
継承者を探すも、
いまのところ見つかってないので、
ジュリアーノさんが工房を閉じたら、
そこでこの工房の歴史は閉じることになります。
過去にもデイオールとか、ニーナリッチとか、
日本では和光やミキモトとも取引をしていたことがあり、
フィレンツェの老舗の薬局
サンタマリアノヴェッラ薬局の小物も
ジュリアーノさんの工房にて
手作りで製作しています。
工房見学に参加してみまかせんか?
1本5分ほどの、動画を作りました。
技術足らずでお見苦しい点が多々ありますが、
なんとなく、雰囲気を感じて頂けたら嬉しいです。
前半はこちらです。
後半はこちらから。
CECCHI CARLO DI RICCHI GIULIANO
PIAZZA SANTO SPIRITO 12 50125 - FIRENZE (FI)
Tel. 055214942
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