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サイエンスとアートの交差点
エリートの、ふりしてアート「サイエンスとアートの交差点」
ハイスピードカメラで捉えた図像。
それと同じ描写の絵が19世紀に描かれていたらすごくないですか?
みなさんお馴染み、葛飾北斎『富嶽三十六景神奈川沖浪裏』に描かれた、いくつもの手が伸びるような波たち。
あなたはどう感じますか?
「ちょっと表現が荒くない?ここまでの躍動感はやりすぎでしょ!」などなど、いろんな意見があるかと思います。
実は、北斎のこの波、ハイスピードカメラで捉えた実際の波の造形と同じなのです!
北斎は持ち前の観察力によって、この表現に行き着いたのですね、あっぱれです。
ある数学者が株価の乱高下に規則性がないか、株価を予測できないかという研究をしていました。彼はのちに、株価の動きには規則性がある事を発見したのです。
そこで見つけ出したのが、”フラクタル”という概念です。長い期間の値動き(曲線)の中には、短い期間の値動き(曲線)と同じ形が現れる事を見つけ出したのです。これは”自己相似性”と言って、ある造形物の中に、同じ造形の形が現れる物のことを言います。
このフラクタルが絵画で表現されているのが、これまた北斎の波なのです!実際の波は大きな波も、飛沫が上がった小さな波も同じ造形をしています。北斎の波はフラクタルをも捉えていると言う素晴らしさ、あっぱれ、、、あっぱれ。
以上、サイエンスとアートが交わる点を紹介させていただきました!