シーズン開幕!!!そしてタロウ劇場開演🔥したけど...?【2024FC東京マッチレビュー 第1節C大阪(A)】
まえがき
初めまして!今シーズンから試合を観る時間が増えたのでFC東京のマッチレビューをしていきたいと思います。自分はただの1ファンなので拙い部分もあるとは思いますが、そこは温かい目で見守ってもらえると嬉しいです。これからよろしくお願いします!(かなり東京目線で語ります)
1.両チームの開幕メンバー
FC東京
昨年に引き続き4-2-1-3を採用。GKはアジア杯帰りの大志ではなく、長崎で武者修行を積んだ波多野がスタメン。CBには高卒2年目の青赤の血を受け継ぐ土肥がリーグ戦初スタメン。ベンチには注目の安斎も入った。新加入組はトップ下のタロウのみで遠藤、高、小柏のデビューは次節以降に持ち越しに。
C大阪
フォーメーション4-3-3を採用。アジア杯帰りの毎熊や注目の新加入登里、田中、ルーカスフェルナンデス、ブエノらがメンバー入り。ジンヒョン、香川も健在。
2.今シーズン東京が目指すスタイル、良かった所と改善点
C大阪戦で見られた各局面について解説。得点シーン、失点シーンの振り返りは他の人も書いていたりするので、このnoteでは「今シーズンの攻撃/守備のやり方」や「FC東京が今後勝つためには」という「より根本的」な事を中心に解説していく。
攻撃面/ビルドアップ
・ペナ幅に2CB、GKも多少ボールに絡んではいたが繋ぐためというよりCBの逃げ道になっていた印象(大志だと変わる可能性も?)
・サイドにはシンプルに両SBが立つ。
・ポイントには原川が立ちつつ玖生、タロウがちょくちょく顔を出していた
・WGは仲川は中に入ることが多く、俵はサイドに張る事もあれば中に入る事もあった
・CF(ディエゴ)が降りてくることは多くはなく右に流れてロングボールの最初の起点となる事が多かった
良かった所① レイオフからの前進
タロウの相手アンカー(田中)の脇を使う動きがかなり上手で、ずっと立って待っているというよりリケがボールを出せる瞬間に現れる事で一瞬の隙をつくイメージ。攻撃のリズムを作れていた。
良かった所② 偽サイドバックの活用
実は両得点共に偽サイドバックが上手くいった時に得点が生まれている。偽サイドバックによって生まれたスペースを上手く使って得点が取れていることは良い収穫。
改善点 ビルドアップの配置自体が....
正直この試合のいい所は何個か先に挙げたが、それ以外のシーンは酷すぎた。明らかにボールを繋ぐ配置が整っていない。所々いいシーンはあるもののほとんどが即興や個人技頼み。下に添付したものは現在のビルドアップの配置と自分なりに修正を加えた図。これを見ながら解説していく。
修正を加えた箇所
①DF間の距離
FC東京はポゼッションをする時のボール回しのスピードかなり遅い。ポゼッションにおいて大事なのは、良いテンポで左右に相手を揺さぶってゴール前に押し込む事。それがなぜ出来ていなかったのかというと選手同士の距離感の悪さだ。1枚目のようにCBが大きく開きSBが目一杯張る。そうすると逆サイドにボールを振る経路がなく、すぐに嵌って前にしょうがなく蹴って相手ボールになるという現象が起こる。何百回も見てきたと思う。2枚目ではこれを軽減するためにDF間の距離を縮めた。これによって、嵌る回数を減らせて左右に相手を揺さぶれるようになる。また次の項目にもこれが活きてくる。
②パスコースを増やして前進する
FC東京はポイントに立てる選手が少なかった。C大阪戦で立てていたのは原川、タロウ、玖生(前者ほどではない)くらいだろう。1枚目のようにCBがボールを持った時、パスコースがないと同じように蹴るしかないという現象が起こる。2枚目は味方選手がボールを持った時、全てのゲート(相手選手の間)に必ず選手を立たせている。そうする事で相手はゴールに直結しやすい中を閉じる。そうすると外が開くし、そのまま中に刺す事もできる。相手が中を閉じてくれれば前項目の左右に素早く揺さぶる攻撃もしやすくなる。SBも張らせるのではなく少し内側のポジションを取らせるのも同じ効果があるためだ。
③WGが高い位置を取りすぎないようにする
これも前項目と繋がることだが、FC東京には強力なWGがいる。その選手達にいかにボールを良い形で供給できるかが試合の勝敗を分けると言っても過言ではない。1枚目の場合、WGが上手く前を向いて仕掛けられるボールを供給できるかと言われたら微妙だ。2枚目の場合、味方SBが内側にいればパスコースが複数あるので敵のマークを曖昧にさせることができる。そうするとよりWGに良い形でボールを供給できる回数が増えるだろう。
個人的にはこの3つの項目全てが修正されたらかなり点が取れるようになると思う。次の試合までに1つでも修正されている事を願う....
守備面/プレス
プレス時はタロウが2トップになって両CBを抑える。毎熊が場合によって3バックを作るシーンもあったが、それは俵が出たり仲川が出たりして対応していた。相手アンカー(田中)は2トップが背中で消すか、玖生が縦ズレして抑えていた。
改善点 ボランチの縦ズレ
ディエゴ・タロウで相手アンカー(田中)を消すのか、玖生が縦ズレしてプレスをかけるのかが曖昧になっていて、フリーにさせてしまい展開されるシーンが何度かあった。あそこは必ず修正してさらに決まり事を作らないと、今後さらに強いチームやWボランチのチームにはかなり苦戦するだろう。プレスはビルドアップよりも最優先事項なので早急に修正を求めたい。個人的にはタロウはアンカーへのマークを固定しても良かったと思う。
守備面/ブロック
ブロック時の陣形は前にディエゴ・タロウを残した4-4-2の形。これは昨シーズンと特に変化はなかった。
改善点 PAの前のハーフスペース空けすぎ...
共にPA前のハーフスペースを空けてしまって失点に繋がっている。流石に空けすぎだ。WG・OMFがしっかり声を掛け合ってスライドして守備をして欲しい。C大阪は守備の時、特にルーカスフェルナンデスがここを埋めていた。チームとしてここは徹底しなければならない。
3.個人採点(独断+sofascore)
-評価基準-
10.神様 9.文句なし 8.めっちゃ良い
7.ナイス 6.及第点 5.もっと出来る
4.ダメ 3.話にならない
-スタメン-
GK 13波多野豪
評価:7(6.9) 2失点 3セーブ(60%)
2失点はしてしまったものの、チームを救うセーブでなんとか引き分けに
RSB 5長友佑都
評価:7(6.7)
対人ではカピシャーバをほぼ完封。土肥を支えながら守備をこなした
CB 32土肥幹太
評価:7(6.6)
リーグ戦初スタメンながら落ち着いた守備を披露。個人的にかなり期待度が上がった
CB 44エンリケトレヴィザン🇧🇷
評価:5(6.3)
クリア数9は凄いが2失点に関与。特にCKは対応が軽すぎた
LSB 49バングーナガンデ佳史扶
評価:4(6.3)
守備においても攻撃においても持ち味を発揮できないどころか足を引っ張ってしまった。スタメンはキツイ....
CH 7松木玖生©︎
評価:6(7.1) 1アシスト
素晴らしいアシストもあったが、いつもよりは調子が悪そうだった。次に期待
CH 40原川力
評価:5(6.6)
守備でのフィルターになりきれていなかったり、持ち味のロングパスはあまり出せなかった。ポジショニングは良き
OMF 71荒木遼太郎 👑
評価:8(8.3) 2ゴール
文句なしの今節MOM。最高の東京デビューとなった。
RWG 39仲川輝人
評価:5(6.5)
持ち味のスピードを活かして攻撃に違いを作れず交代
CF 9ディエゴオリヴェイラ🇧🇷
評価:5(6.3)
いつも収まる所で収まらなかったり、すぐに奪われるシーンが多々
LWG 33俵積田晃太
評価:5(6.6)
持ち味のドリブルをほぼ活かせず。1失点目にも絡んでしまった
-サブ-
RWG 38安斎 (66分in)
評価:5(6.3)
相手をなかなか突破出来ず。ただ期待はできる
LWG 70ジャジャシルバ🇧🇷 (66分in)
評価:7(7.1) 1アシスト
毎熊含めたDFを2枚抜きしてからのアシスト。怪物の片鱗を見せた
LSB 99白井康介 (82分in)
評価:6(6.3)
攻撃では目立たなかったが、守備では相手を抑えた
CH 37小泉慶 (82分in)
評価:6(6.5)
ゴール前で冷静に守備をしていた
CF 10東慶悟 (90+5分in)
評価:-(-)
評価なし
4.最後に
原川のインタビューを一部引用
「(チャンスも)偶発的なものなので、もうちょっと再現性を意識したい。やはり、やろうとするところから始めないとダメですね。そうしないと上積みができないので」
開幕からこんなインタビューが出るとは...と怖くなるシーズンのスタートですが、最後笑って終われるように全員で応援しましょう!!
そして自分自身もなんとか全試合レビューできるように頑張ります💪
試合結果
C大阪2-2FC東京
得点者(アシスト)
27分 カピシャーバ
34分 荒木遼太郎(松木玖生)
51分 田中駿太(ルーカスフェルナンデス)
75分 荒木遼太郎(ジャジャシルバ)
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