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もう一度、彼を愛し直させて。

世界一大嫌いで腹が立つパートナー。
それが今の私の旦那さん。

失礼極まりないけど
役立たずで不器用。
鈍感で無頓着。

数年前の盲目的な
恋愛の果ての結婚。

さて、夫婦の本領発揮はここからだ。

どんなパートナーシップを築く?

ロマンス期を終えて
次はどうする?

そのまま、別離?
違う相手探し?

それじゃあ、お付き合いする
人間関係と変わらない。
価値観合わなきゃ
はいさよなら、なんて
奥深さがなくて
つまらない。

いつだって
わたしは愛したいのだ。

たとえ、
自分が自分の弱さに飲み込まれて
愛されたい!と叫んでも
わたしはきっといつも
愛したい人だ。

ここまで来るのに
この答えを出すまでに
自分が納得できて
腹落ちできる意味を理解するまでに
すごく時間がかかった。

このモヤモヤが
一体なんなのか、
わたしはとことん追求する必要があった。


相談すれば
それは依存なんじゃない?とか
甘えなんじゃないか、とか
うーん、そうなのかな?
イマイチ納得できないな、という
答えばかり。

納得できないのもそのはず。
まだ奥の奥まで絶望を
味わってなかったし
感じきってなかったし
葛藤しきってなかった。


わたしは中途半端が
できない。

とことん、考え抜いて
悶え死にそうな苦しさの中で
これでもか!と
もがきにもがかないと
気が済まない。

というか、
次のフェーズに進めないのだ。

めんどくさくて
頑固で哲学者思考で
それでいて
いつも心の中に大爆発を起こしてる
熱さを持つ人間。


✳︎


夫婦になってから
恋人同士の頃をよく思い出す。

今思えば
ほっとんど相手のことを見ずに
勝手にこうだろう
この人はこんな人間だろうって
決めつけて
好きになっていた。

恋の始まりなんてのは
案外脆くて
節穴だ。

目が覚めた頃には
結婚して子供まで産んでいた。
子供は死ぬほど可愛いし
愛おしい。

ロマンス期ってのは
種の保存のために
絶対必要な人間の仕掛け仕組みなんだろう。

その勢いが無いと
結婚まで至れない。

✳︎

愛するって
なんだろうね?

もらってから愛するじゃ
もう遅い。

愛を出し惜しみすると
どうなると思う?

外に出さない不完全燃焼な愛は
自分の中でぐるぐる回って
別のものに変わっちゃう。

それはきっと愛ではなくなってしまう。

出せないことで
自分を傷つけてしまうから
愛じゃなくなってしまう。

愛してほしい、は
愛させてほしい、だ。


もう一度、あの頃燃え上がるぐらい
愛した、あの瞬間を
思い出して愛させてほしい、だ。

だから
わたしは、もう一度彼を
愛するって決めたのです。

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