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「憧憬の地 ブルターニューモネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷ー」音声ガイドと共に遠いブルターニュへの旅を

皆さん、こんにちは。アートアンドパートnote編集部です。
東京・上野の国立西洋美術館にて、企画展「憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」が開催されています。
今回は、春の息吹溢れる空気にぴったりのこの展覧会と、音声ガイドの魅力についてご紹介いたします。


皆さんは「ブルターニュ」と聞いて、どんな風景を想像しますか?
フランスの首都・パリからおよそ300キロ、大西洋をのぞむ「西の果て」に位置するブルターニュ。
現在なら、パリから特急列車で1時間30分ほどで行けるブルターニュですが、16世紀ごろまでは、フランスとは別の「公国」として独立していました。
その影響で近代に入ってからも、「異郷の地」という認識を向けられていましたが、19世紀末頃からこの地に注目があつまり、観光地化が進みます。
蒸気機関車の発達など、当時の交通網やインフラの発達もともなって、多くの人々がブルターニュに旅しました。
そしてその中には、後世に名を残す西洋や日本出身画家達も含まれていたのです。



ポール・ゴーガン 《海辺に立つブルターニュの少女たち》
1889年 国立西洋美術館 松方コレクション

この展覧会では、国立西洋美術館の「松方コレクション」をはじめ、日本国内の30か所を超える所蔵先と、海外の2館の美術館から、ブルターニュをテーマに描いた作品を厳選。
およそ160点の作品を通じて、画家たちがブルターニュに求めたもの、そしてブルターニュで見つけたものとは何なのか、探っていきます。
(一部展示替えがございます)


ポール・セリュジエ 《ブルターニュのアンヌ女公への礼賛》
1922年 ヤマザキマザック美術館
※展示は5月7日(日)まで

展覧会では、19世紀末ごろから20世紀はじめにかけて、フランスの内なる「異郷」であるブルターニュ地方に画家たちが訪れ、それぞれの感性でブルターニュの美しい風景や素朴な人々の姿をとらえた作品を紹介しています。
今回いくつかの音声ガイドでは、その作品の光景がより浮かぶような、ちょっとした工夫をほどこしてあります。是非、お楽しみください。



音声ガイドのナビゲーターを務めるのは、展覧会アンバサダーでもある女優の杏さん。
それぞれの作品の見どころや技法、その魅力について、作品とともに旅するようにご案内いたします。

また、ブルターニュに伝えられる伝説や、風土、伝統にまつわる話題を巡るボーナストラック3件を収録いたしました。
展示室を巡る間のちょっとした息抜きに、耳を傾けてみてくださいね。

さらに、本展を企画された国立西洋美術館の袴田主任研究員による特別解説が実現しました。
モネ、ゴーガン、ドニ、黒田清輝や藤田嗣治など、今回展示される作品が描かれた19世紀末ごろの美術の裏事情や、社会の背景について、より深い情報を得ることができます。
お話を聴いた後で、改めて展示を見まわしてみるのもいいかもしれませんね。

見どころたっぷりの展覧会に、特典盛りだくさんの音声ガイド。
どこかにお出かけしたい春の季節、上野の国立西洋美術館からブルターニュへ、つかの間の旅をしてみてはいかがでしょうか?

【展覧会概要】

憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷
Brittany, Land of Inspiration—as seen by French and Japanese artists
 
国立西洋美術館(東京・上野) 2023年3月18日(土)~2023年6月11日(日)
 

原語:日本語、English、中文、한국어
  
 ※聴覚のご不自由なお客様へ、文字原稿の貸出をしています。
【公式HP: https://bretagne2023.jp

音声ガイド料金:600円(税込)※お1人様につき1台
解説時間:約40分 


アートアンドパート
https://www.artandpart.co.jp/
Twitter: @artandpartstaff


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