サントリー美術館「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」展【美術館よちよち歩き】

アートよちよち歩き(@art_yochi2)です。

2021年4月に、京都芸術大学通信教育部芸術教養学科へ3年次編入しました。

見られるときに本物を見ておきたい、なるべく展覧会へいくようにしています。

1.「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」展

サントリー美術館 開館60周年記念展「ミネアポリス美術館 日本絵画の名品」展にいってきました。二時間くらい滞在していました。

緊急事態宣言発令による休止から6/2に再開しています。再開されてよかった!

2.屏風絵、襖絵がどーん

教科書で見た!というような名作、大作が多く展示されていました。

展示は室町期から戦国時代の屏風絵や襖絵を中心にした部屋と、江戸時代の浮世絵、幕末から明治の作品を中心にした部屋の二部構成でした。

入り口からすぐに、大型の屏風絵、襖絵がどーんと並ぶので、迫力がありました。全体的に、動きがある、色彩も鮮やかで派手な作品が多い印象がありました。荒っぽくいってしまえば、欧米人ごのみ、というのですかね。

好きな作品をつらつらとあげます。

武蔵野図屛風

《武蔵野図屏風》は、静かな画面のなかに秋草(と解説文にありましたが、山百合などもあり最初は夏草と思いました)が幾種類も配置され、細かな筆致で草花の広がる野の風景が描かれ、上部の金彩と合わさって地味派手というか渋派手というか、なんともかっこいい景色でした。

鍾馗鬼共之図 青木年雄

 青木年雄(1854~1912)《鍾馗鬼共之図》は初めて知りました。明治に渡米した画家で、アメリカでは人気画家だそうです。暗い画面の中にみっしりと書き込まれた鬼たちと閻魔大王(写真では明るいですが、展示ではもっと暗く見えました)の醸し出す不思議な空気感。これも地味派手系かもしれません。

トップ画像に表示の赤富士「葛飾北斎画 富嶽三十六景 凱風快晴」(これはメトロポリタン美術館のものですが)や、写楽の錦絵、阿国歌舞伎図屏風、若冲の鶏など、とてもよい保存状態でした。

虎を描いた屏風、襖絵、漆絵などいろいろあったのですが、大小さまざま、勇壮な虎から猫感の強いたいがーちゃんまで多彩(笑)でたのしかったです。

画像はすべてサントリー美術館のウェブサイトからお借りしています。

3.アメリカにはいいものがあるなあ

ミネアポリス美術館には、一万点以上の日本美術品が収蔵されているそうです(展覧会図録によると)。1915年のオープンですが、19世紀末に日本を訪れた欧米人などが購入してたコレクションを受け継ぎ、襖絵や屏風などの大作や浮世絵の良品がそろっています。お寺の足利将軍時代から伝わる襖絵ごっそり…とかすごいですね(笑)海外流出してしまって残念、というべきか、海外で貴重な作品がきちんと保存されていてよかった、というべきか迷いますが、ともあれ、こんにちの我々の目にはいる機会があってよかったです。近年あった、イラクの博物館の資料散逸や混乱などをきくと、もし日本に保存されていても、空襲や火災で失われていたかもしれないですしね。

4.じつはチケットが…

じつは、日時指定予約必須と勘違いをして、ウェブサイトから事前にチケットを入手していたのです。もちろん料金支払い済。

かなり前だったので、今回じっさいに展覧会にいったのですが、すっかり忘れていました。あらためてチケットを購入し入場、退場後カフェで一服しているときに思い出しました。払い戻しはきかないしどうしよう。

のこり日程は明日明後日の土日のみ。時間があったらもう一回いきましょうか(笑)最終日かつ週末なので混みそうだな~。

ではまた。


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