つらい、つらい。
コロナの影響を受けていないと思っていた自分も、
知らず知らずのうちにコロナに侵されていた。
今やこの世にいるすべての人が被害者なんじゃないだろうか。
職業柄じぶんのメンタルケアがとても大切だ。
前向きで、少し前向きな私だったらコロナにかからないかぎり
影響をうけることはないと思っていた。
夏までは順調だった。
コロナで時間が止まって自分と向き合える時間が作れた。
でも、あらゆる活動が再開した今、私の心がその急発進に追いつけずにいる。
助けてほしい。
すべてがもろくなってしまって、いつ壊れてもおかしくないすれすれのところで生きている心地だ。
仕事も秒、分刻みでマルチタスクが要求されコロナでなくても常に時間と鬼ごっこをしているようなのに、
この「急発進」が私が人として生きるすべての力を奪い取っている。
そこまでして「しなければいけないこと」があるのか。
なぜ今までしてきたことを必ず「しなければならない」強迫観念にとらわれているのだろうか。
まずはまたちゃんと生きていく準備運動をさせてほしい。
壊れそうな私を食い止めるのに必死だ。
体もぼろぼろで危険を訴える症状たちが私を襲う。
今にも壊れそうな私をそれでも探して保とうとあらゆることを試している。
瞑想、音楽、映画、本、キャンドル、自然、お茶、ファッション…
すべて私の精神安定剤だ。
今これを奪われると私はすぐに壊れるんだとおもう。
すこし前、私が泣き崩れた時に言われた言葉がよみがえる。
「つらいのはみんな一緒だよ」
私には今これほど地獄のような残酷な言葉はない。
そんなこと知っているからつらいのだ。
この社会は何でもかんでも自己責任だ。
生きていながら自分の責任じゃないことを背負ってばっかりなのに
不思議でたまらない。こうしてみんな壊れていくんだ。
コロナの状況下で強く思うことがある。
つらい状況で前向きな仮面をかぶるのはやめよう。
大丈夫なふりするのはやめよう。
全然大丈夫じゃないよ、この状況。
このごろ前向きな言葉につらい私の心がより居場所を失っていくから
もう前向きな言葉をかけるのはやめてほしい。
つらいときはつらいんだ。
それ以上も以下もない。つらいんだ、ただ。