「トマトとメロン」自分は自分を改めて学ぶ＠相田みつを美術館
毎度お馴染み「ぐるっとパス」で17番のチケットを使って【相田みつを美術館】に行って参りました。通常の入館料は大人1,000円。東京国際フォーラムの地下1階にあって、木や土？自然の雰囲気に囲まれてあったかくて素敵です！大学の時も1回足を運んで2回目。※初めてのところ行けよという声には耳を貸しません。
相田みつを没後30年 美術館開館25周年の特別企画展として、みつをが遺したものⅡ ～「しあわせ」を追い求めた67年の生涯～というタイトルで2022年1月30日（日）まで開催されています。
相田みつをといえば「人間だもの」みつをのイメージがあまりにも強いですが笑 今回の初めて知ったのですが、相田みつをはめちゃめちゃ字が上手ということ。当初は書道展を総なめするような書家として活躍していこうと思っていたが、人が書いた字を真似て書くだけで良いのだろうかと苦悩した中で、出来た詩の一部を書に起こすスタイルを見出したそうです。そして、端的で心に届くシンプルな言葉は、幼いころに慣れ親しんだ＜短歌＞がベースになっていることを知りました。
今回の展示会では、相田みつをの「しあわせ」ってなんだろうねを追いかけているのですが、私自身の幸せってなんだろう？？美味しいものを食べるとき？勇気を持って人に優しくできたとき？新しいものに触れることができたとき？いろんな考えが頭を駆け巡ります。そして一つの答えには絞れません。ただ、相田みつをは「人と人が逢うこと」と言っていました。出逢いがなければ、何も起こらないと。
『その時の出逢いが』
その時の出逢いが
その人の人生を
根底から変えることがある
出逢いが
人間を感動させ
感動が人間を動かす
人を動かすものは
むずかしい理論や
理屈じゃない
人間を根底から変えてゆくもの
人間を本当に動かしてゆくもの
それは人と人との出逢い
そのときの出逢いーー
https://www.mitsuo.co.jp/museum/collection/work/work03_02.shtml
素敵ですね。他に展示したあった作品で私が心に、目に留まった言葉たち。
あなたの顔をみていると心の中の波がしずまる
『一生勉強・一生青春』でありたいと思います
夢中で仕事をしているときは自分を忘れる
自分を忘れている時の自分が本当の自分で
一番充実してしあわせなときだいま一番何がほしい？
いま、一番何がやりたい？
自分の心を整理するために問いかけるいま一番何がほしい？
いま、一番何がやりたい？
自分の心を整理するために問いかける一生燃焼 一生感動 一緒不悟
いま一番何がほしい？
いま、一番何がやりたい？
自分の心を整理するために問いかけるかんがえてばかりいるとひがくれちゃうよ
アノネがんばんなくてもいいからさ具体的に動くことだね
きっと相田さんの深い言葉は禅について学んでいたこともあるのでしょうが、「あなたの顔をみていると心の中の波がしずまる」を見て、私個人「桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す」というような人になりたい！と大学時代にお世話になった教授を見てずっと思っていて、改めてずっと思っていたんだ私！という思いを思い出しました（笑）
そして、「かんがえてばかりいるとひがくれちゃうよ」を見て、いやほんとだよね。悩みなんて死ぬまでずっと1秒ごとに生きてたら出てくるはずだし、ずっと悩んでたらキリがないよねと救われる気持ちになりますし、困ったときに立ち止まって迷ってしまったら思い出したいなと思えるような言葉が本当に印象的でした。
たくさん素敵な言葉が溢れていましたが、私は「うつくしいものを美しいと思えるあななたのこころがうつくしい」の前で、涙がぐっと込み上げそうな不思議な気持ちになりました。相田みつをの言葉は、刺さる、なんかだいじょぶだよ。頑張ったよねと言われてるかのような…ただ、もうちょっと進んでみないと分からないし、でも進んだとていいことがなくてもまぁ仕方ない。みたいな気持ちにさせてくれる不思議な力が書の中から溢れています。美術館ばかり行っている私も肯定された気がしました（笑）前よりだいぶ卑屈ではないですが、どうしても不安になってしまう自分っていますもんね。
今回のnoteのタイトル「トマトとメロン」は、すごい端折りますけど、メロンはトマトになりたくてもなれないし、トマトもメロンになりたくてもなれない、トマトとして、メロンとして一所懸命に輝こうとしている。という詩でした。すごく素敵です。
今日も素敵空間でした。以上。
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