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世界の美術を巡る旅 ー美術鑑賞を文化鑑賞へー

 日本画、西洋画、と文化圏によって絵画のジャンルは区別されますが、そういった区別は当研究室にはあてはまりません。

 地球上を色鮮やかに彩る多様な文化が、それぞれに育んできた文化遺産、芸術文化の総体を「美術」として捉え、現地での気づきと史実、そして筆者の史観に基づき、物語を紡ぎ出していきます。地球全体を研究室として、文化に額縁を与えていく調査研究に取り組んだ記録の一部です。

 筆者にとって研究室は、建物内にある1室ではありません。地球が研究室なのです。


 以下に例をご紹介します。

 アテナ女神像があったのはパルテノン神殿。パルテノン神殿はアクロポリスの丘の頂上に、そしてアクロポリスの丘は都市国家アテネの中にあります。そうやって1つのことをより深く理解していこうとすると、知るべき背景の範囲は広がっていきます。そういう意味で、美術を、美術文化を知る上で歴史を知る意味があります。

 そしてヒストリーに興味を持つにはストーリーが欠かせません。

 美術を鑑賞する行為を美術鑑賞と言います。「美術鑑賞」に対して、美術を取り巻く歴史的・文化的背景から史実に基づいて物語を紡ぎ出し、それを踏まえて美術を鑑賞する行為を「文化鑑賞」と捉えることとします。地球画研究室とは、美術鑑賞を文化鑑賞にするための記事・作品制作に取り組む研究室です。

 美術を伝えることと、美術で伝えること。この二刀流でいこうと思います。



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