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Art,walk to me. | 参加者アンケート結果報告

ーーこの企画は、鹿児島市主催の講座「カルチャークリエイター講座」のプログラムの一環として企画・運営されています。

「アートが歩いてやってくる」をご鑑賞いただいたみなさん、本当にありがとうございます。当日、26名の方々からアンケートに回答いただきましたので、今回はその内容を報告したいと思います。


アンケート結果報告

回答者属性

Q.「アートが歩いてやってくる」に参加されてみていかがでしたか。

これには全員のかたから「楽しめた」と回答いただきました。その理由もいただいておりますので抜粋で共有いたします。

  • 多様性を身近で感じることができたから。(30代男性)

  • 子どもたちにジェンダーについて話す機会になった。(40代女性)

  • 色々とコンセプトの説明もあって、感動した。(40代男性)

  • 着ていらっしゃる衣装がとても素敵で見ているこちらも元気を貰えたから。 (15~19歳女性)

  • 鹿児島にいると美しいものに出会えるチャンスは少ないのでこんな嬉しいハプニングに遭遇できて幸せな休日でした。(30代回答しない)

  • いろんな角度で身近に作品を見られてよかったです。(30代女性)

否定的な意見はなく、皆さんに楽しんでもらえたようで幸いです。

Q. 「アートが歩いてやってくる」は"アート鑑賞を通して様々な選択肢が認められる多様性の実現"をコンセプトに企画しました。感じられた事などを自由にお書き下さい。

  • 人にはない発想を、周りに広めることの出来るいい機会だと思った。(20代女性)

  • 既成概念にとらわれない自由な表現の仕方に惹かれました。(20代男性)

  • 近くで見て制作の細やかさを感じたり、作品に対する想いを教えてもらえたりすると、遠くから見ている時より、ずっとステキに感じられました。(40代女性)

  • 発想や想像力は自由です。昭和で大人達が作った都合の良い常識が壊れかけてる昨今、あなた達のような方々が、新しい自由な価値観を広げてくれれば、今まで、昭和の常識で苦しんでいる人たちを救えるかも。頑張って下さい!(50代男性)

コンセプトもしっかりと届けられていると感じています。また単純にアート鑑賞の面白さや良さも伝えられたのではないかと感じています。

エピソード

突如天文館に現れたアート

今回アートドレスを纏って街を回遊してくれたモデルたちにもお客様とのエピソードを聞いています。

  • ドレスのストーリーを聞いて下さった方々が、レースを廃棄処分されてしまうということを知って驚いていたり、作り上げられたドレスを素晴らしい!と言ってくれたり、感動が伝わって来て嬉しかったです。(写真左:ゆきこ)

  • 奇抜な衣装に釣られてご年配の方が多く話しかけてくれた。否定的な言葉は殆どなく、コンセプトや衣装の説明、ヘアメイクの学生さんたちの頑張りなどを話すと、興味深く聴いてくれた。(写真中央:まゆこ)

  • おばあちゃんに「私も若い頃パッチワークやっていたのよー」と仰ってくださったり、純粋にすごいと褒めてくださったりとても心温まる機会でした。私が話し始めると「もしかして男性?」と驚かれる方もいらっしゃいましたが、嫌な反応はなさらず最後までお話聞いていただき、とても綺麗ね〜と言葉をかけてくださった。(写真右:KIO ※ドレス制作も務める)

次回開催を願う声も多かったと聞いております。ぜひ機会あればチャレンジしたいです。

私たちの考察

私たちは「鹿児島には多様性がまだまだ育まれていない」という仮説の元、どこか日常から遠い「アート鑑賞」を通して多様性ある鹿児島を実現したいという思いから今回の展示企画を組み立てていきました。蓋を開けると、皆さん好意的かつ寛容な態度で、アートを通して多様な価値観に関心を持っていただけているように思いました。
振り返りでは、出展したイベント「かごしままちなか文化彩」の特性上、寛容な方々が多かった/多様性の無さは個人ではなく社会構造に何かがありそう(新たな仮説)/お祭りのようなものには乗っかりやすいのかもしれない…といった意見が上がりました。

しかしこの企画がこんなにも受け入れられたということは、多様性の醸成に関し、「アート鑑賞」という手法は間違いなく有効であるということがわかりました。

改めてアンケートのご協力いただいた方々、本当にありがとうございました。



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