最低限の生活で絵描きを生きる。「そんなんじゃ生きていけない」と言われて思うこと。
こんにちは、散歩する絵描きの一瀬大智です。
絵を描いていると言ったり、活動していると
「そんなんじゃ生きていけない」とか
「絵描きは食えないよね」
とか知りもしない方から色々なことを言われます。
大学のときはそういうことを聞いて、
「あ、そんなにしんどいならやめておこうかな」
とか思っていました。
中学時代に不登校児ということもあり引きこもり体質で
大学卒業後するするっとニートに近い状態になりました。
「しんどいならやめておこうかな」から
気づいたらしんどいと言われる道にいるようになり
「最低限生きながら絵を描き続けられたら」になりました。
最低限生きていければいい。
高級マンションに暮らして、高級車を乗りこなして、ブランド品をつけて、
リッチな生活よりは最低限の稼ぎを得ながら、自分の好きなことをしていたい。 意欲がないとか、それじゃ生きていけないと言われる。
意欲がないというよりは、それも現代の1つの選択肢だ。
そういう価値観なのだ。
最低限で生活しながら絵を描いて過ごしていく
最低限稼ぎながら絵を描いたり、制作をしたり、
読書や散歩をしながら頭を巡らせる。
実際そういう生活をしたいと思っている人は多いんじゃないだろうか。
私だけじゃないはず。
これを夢見ながら多くの人が美大を卒業したり勉強しながら
周囲の「画家は食えないんだよ」「そんなんじゃ生きていけないよ」
という言葉でこれじゃダメなんじゃないかと多くが諦めていく。
ほんとうにそうなの?
あまり欲張らず、静かにすごしながら絵を描いていれば
実際は多くの稼ぎはいらないことがわかった。
とはいえやっぱり、お金はいるのだけど。
だから、なんとかして少しずつお金を稼いで
最低限で生き長らえながら、2つのことを続けていこうと思う。
作り続けること
ある研究で、「研究者が生涯でいい論文を書けたのは何歳の時だったのか?という研究の結果で、年齢でいい論文ができるのではなく、実際はバラバラだった。つまり、年齢で成果がでるのではなく、1つ言えることは書き続けることが研究者として成功することだ。」
これは絵描きにも言えるんじゃないだろうか。
若年で成功する人もいれば90近くになってからやっと世に出ていく人もいる。
もちろん他の要素もあるけれど、作り続けていくことがある意味成功の道なんだろう。
届けること
忘れてはならないのが作ったものを人に届けていくこと。
届けるためにギャラリーで展示したり、コンペにだしたり、SNSを使って発信したり、と活動することになる。
「人に届けること」を目指していたのにいつのまにかギャラリーで展示すること、コンペに出し続けること、SNSを使い続けること自体が目的になってしまうときがある。
立ち戻って、固執するんじゃなくて、いろんな方法を試しながら「人に届けること」をしていきたい。
さいごに
最低限生きていければいい。
日々淡々と過ごしながら描くときは描き、動くときは動く。
意欲がない、向上心がないという話ではなく
それでは生きていけないと否定された過去の自分に対して
いんやそれでも最低限あればやっていけるし、生きていけているよ。
と伝えたい。
noteで主に絵描きとして生き残っていくのに使えそうな
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