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フレグランスと距離感


今日でここで働くのも最後。


春のスキーリゾートは、まだ雪景色。

気温は1度くらいで、
日差しがあれば温かい。

春っていうと、
出会いの季節って言われているね。

海外に来て、
毎日がほぼ新しい出会いって感じで、
毎日違う価値観に出会う。


僕はやっぱり違う価値観を持った人が好き。


学生時代とかは最初は好きなことが一緒とか、そういった話の切り出しやすさとか、
何かを共有できるってことが嬉しくて、
友達とかになっていたけど、

今になって思うのは、長く続く関係って、
価値観よりも距離感だということだ。


昔からシャイで、
人見知りをする自分にとって、

違う価値観を持っている人って
むしろ根掘り葉掘りして
知りたくなってしまう対象である。

同じ価値観を持っている人は、
確かに
仲良くなれるんだよね。

価値観の問題って長くいれば、
見えるし、理解できるし、寄り添うことって
僕にとって可能のことだ。


しかし、
距離感はやはりそうはうまくいかない。

初対面ですごく距離感が近い人すごく苦手。

相手が好意を持っていようと。

近すぎるとドキドキしてうまく行動できない。

悪い意味で。

このドキドキって温かくなくて、灼熱で燃え尽きちゃう感覚とよく似ている。

僕の表現なら、

嫌いな香水の匂いを嗅いだ時によく似ている。


体がとても熱くなって、鼻には残って。

鼻に残った香りは余韻を楽しめない。


誰にだってあるとは思う。
パーソナルスペース。距離感。


僕にとって1番大切なのかもしれない。
居心地の良さって。


人当たりの良さは
距離感に入り込まないから
いい方だと言われるけど、

ある意味で無関心さとも直結してしまう。


好きになる人への距離感。
親しくなれば、
このドキドキも温かさに変わっていく。


やっぱり好きな人のフレグランスは
余韻に残って、浸ってしまう。

余韻を楽しめるかが
僕の人との距離感なんだろう。

君にあげた好きな香りとともに。

4.14.am3

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