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大学院での勉強の話。【vol.2】

アンニョンハセヨ、今日も課題に追われていました、hrkです。

最近の韓国は夜8時でも明るいので、時間感覚がおかしくなりそうです。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?


さて、前回の記事で普段わたしがどんな勉強をしているのか今学期基準で紹介しましたが、後編の今日は前学期に履修していた科目を中心にお伝えします📝

前編はこちらから💁‍♀️

1.国語学理論研究

この授業は「言語とは何か?」について学びます✏️

8割学生の発表で、自分の母国語と韓国語を比較してどういう共通点・相違点があるのか発表します。

わたしは「韓国語の格助詞<-이/가>と日本語の格助詞<~が>についての対照分析」というテーマで発表しました。

韓国語<-이/가>と日本語<~が>の使われ方の違い

基本的に<~が>は<-이/가>に置き換えて使えますが、一部の動詞は別の助詞になるので、教える側も韓国語・日本語の助詞の違いについて知っておく必要があります☝️

またこの授業は課外授業もあり、仁川市にある「国立世界文字博物館」に行きました。

ここは世界各国の文字についての博物館で、訓民正音をはじめ、ヒエログリフ・アラビア文字・アルファベット・かな文字など様々な文字が展示されています。

ソウルからは1時間半ぐらいかかりますが、もし興味がある方は行ってみてください😊


2.韓国語教材論研究

名前の通り、韓国語の教材についての授業です📚

「教材」とはそもそも何なのか、目的・レベル別教材の各特徴、教材制作の際に何を考慮しないといけないのか、何をどういう順番で載せるのか、教材分析の基準などなど・・・。

この授業でも毎週課題がありました。

例えば、

・「教材」とは何か述べなさい
・「世宗韓国語」をみて、長所と短所を1つずつ述べなさい
・「教材分析」に関する論文を探して1つ選び、内容を要約しなさい
etc

加えて、小論文の作成&その発表もあります。

わたしは「日本人初級学習者のための韓国語教材改善方案:発音教育を中心に」をテーマに書きました📝

教材分析の結果(音韻体系)

3.韓国語教育学研究

こちらは韓国語教育に関する内容を幅広く学ぶ授業です!

「韓国語教育」といっても、細かく分けると30項目ぐらいあります。

授業内で扱ったのは、

・韓国語教育概論
・韓国語教育課程論
・言語教授理論
・말하기(会話)教育論
・듣기(聞く)教育論
・쓰기(書く)教育論
・읽기(読む)教育論
・発音教育論
・文法教育論
・語彙教育論
・文化教育論
・韓国語評価論
・韓国語教材論
・韓国語教案作成法

これらの基本的な理論を浅く学んでいく感じなので、概論系の授業に近い感覚です。

この授業も、教材の内容を学生が要約&発表する形式でした。

韓国語教育の目標と内容構成

発表が終わった後、教授が準備した論文を見ながら内容を補足していきます。

またこの授業の期末課題として「教案作成」がありました。

趣味目的の日本人学習者(1~2級)向けの教案

日本の学院で韓国語を教えているときも、脳内で教える内容を整理しつつ説明したりしていましたが、いざ文字起こしするとなると難しいところがあります。

またこの教案作成を通して、わたしの既存の教え方には〇〇が足りなかったんや~とか、これ追加したらもっとよくなりそうやなぁ~というような学びがあり、今後教えるときはその点注意しなあかんなぁ!!と気づきました🙂🌻


4.韓国語単語の理解

これは韓国語の単語の成り立ちや品詞について学びます。

教養科目だったので、他の授業とは違い発表や小論文作成などはありませんでした。

教授の話す内容を板書専用ノートにとって、その後清書するかたちで復習していました

このページは派生語をどのように作るかについて書いています。

派生語といってもその作り方は様々で、大きく接頭派生法(접두 파생법)と接尾派生法(접미 파생법)があり、さらに細かく分かれます。

接頭派生法(접두 파생법)はある単語の前に接頭詞がついて単語を作り、
接尾派生法(접미 파생법)はある単語の後ろに接尾詞がついて単語を作ります。

・接頭派生法(접두 파생법)の単語例
발(裸足), 손(素手)
돌아보다(引き返す), 묻다(聞き返す)
붙이다(付け加える), 입다(重ねる)

・接尾派生法(접미 파생법)の単語例
지우(消す+道具=消しゴム), 날(飛ぶ+道具=翼)
사랑하다(愛する), 공부하다(勉強する)
다행(幸い), 조용(静かに)

なんとなく各単語の意味が似ていますね。

ただ、「なぜそうなるのか」は現代の韓国語では説明できないものもあるので、どの単語にどの接詞がつくのかは覚えるしかないものもあったりします🤔

韓国語、実に奥深い。


5.外国語としての韓国語教育

これは「2.韓国語教育学研究」とほぼ同様の内容で、韓国語教育に関する内容を幅広く学びます。

教育学研究と違う点は、学生が行う発表の内容と授業の進め方です。

教育学研究の授業では、使用する教材に載っている内容を要約して発表、教授が内容補足という形式でしたが、

この授業では、その日扱う授業内容に関連する論文を探して内容要約&発表、質疑応答時間に軽く討論してから、教授が教材を使って講義という形式でした。

(実際質疑応答時間はわたししか喋ってなかったんですけどね、悲しい)

毎週水曜日までに、次回の授業内容について教材内容を要約する課題もあり、授業スピードは若干早めですが予習をしっかりしておけば何ら問題ないです🙆‍♀️

課題一部抜粋

この授業の何が一番やばいかといいますと、中間・期末試験です。

授業で使用しているテキストは、各章ごとに導入質問(学習に入る前に考えてみましょう!的なもの)が3~4個あり、課題はその質問の答えを考えるという内容です。

テストは「〇章~〇章までの範囲の導入質問のうち4つがそのまま出題されます」というかたちでした。

だいたい4章分×質問4つで、計16個、それぞれ300~400字の論述。


丸暗記しました。


何時間かかったんでしょうね・・・確か昼から始めて、寝たのが朝5時とかでしたかね・・・。

覚えさえすれば高得点をゲットできるのであれば覚えますよね。

おかげさまで、中間・期末どちらも約28点/30点でした。もちろんA+です😚

細かいところまでは覚えていませんが、ざっくりは頭に入っているので丸暗記も役に立つんやなぁと思いましたが、もうやりたくないですね😑


6.まとめ

さて、前編・後編の2回にわたって大学院の授業を紹介しましたがいかがでしたか?

日本で大学に通っていた時も、特に4回生の時は卒論を書くのに論文を読んでいましたが、大学院に来てから論文を読む量がかなり多くなりました。

1学期目は、韓国語ができるとはいえ20ページびっしり書かれた韓国語を読むことにかなり抵抗がありましたし、どこをどう読んでいいかもわからず、1本の論文を読むのに3時間程度かかっていました。

今となっては一体何本の論文を読んだか記憶にありません( ´∀` )笑

読むことに対しての抵抗もなくなりましたし、どこにどういう内容があるのかもなんとなく把握しているので、1本1時間~1時間半ぐらいで読めるようになりました🥸

慣れってすごい。

修論も気づけば60ページを超えてきました。

今週で2学期も終了、大学院に来てもうじき1年になります。

折り返し地点にきました。


この先の進路をどうするか悩んでますが、後悔のないように、目の前のことを自分が出せる最大限の力で日々を過ごしていきたいと思います🌻



ではまた。


hrk.

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