見出し画像

卒業制作展に向けて


馬酔木の花

馬酔木(あせび)の花が咲き、寒さのなかにも春が訪れています。

アルスシムラでは、3月11日から始まる卒業制作展に向けて、織り上げた着物を仮仕立てする追い込みの日が続いています。
洋服が主の現代、和裁に親しむ機会が減りつつあります。
それでも、生徒さんたちは自分で一針一針縫うことで、着物になっていく行程を体験していきます。
互いに縫いながら、着物は着ていても、細部まで意識せず着ていたことや、本仕立てを縫う職人さんの技に改めて感心する話になります。
日本の染織文化を体験していくことで、ものが美しくなる道程も学んでいると感じます。


着物の仮仕立て


着物をたとう紙にしまう


縫い上げた着物はまっさらの、たとう紙に入れて、展示会まで出番待ちです。生徒さんは、終わった安堵感ですっきりした表情に見えます。

織ること、染めること、その工程から生まれてくる思いを、生徒さんたちは毎日日誌に書きます。素直な感想は、時に、ドキリとするような新鮮な驚きもあり、体験してこその言葉でもあります。
その思いも込めた卒業制作展、間もなく始まります。

毎日の日記

アルスシムラ卒業制作展を、2023年3月10日(金)から12日(日)まで、京都文化博物館 6階にて開催いたします。皆様のお越しをお待ちしております。
https://arsshimura.jp/topics/arsshimura/20230310/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?