今はないもの

今はそれなりに結婚願望はあるが

一番あったのは子供の時だと思う。

自由帳に描く絵はウェディングドレスの絵ばかり。

そして妊娠・出産にも憧れていた。

当時、何故そこまでウェディングドレスや妊娠・出産に強く興味を持っていたのかは、わからない。

もしその興味がもっと強くなり、勉強もしていたなら、ウェディングドレスのデザイナー、もしくは産婦人科医になっていたのかもしれない。

小学生の頃は、16歳で結婚したいと思っていた。

タイムマシーンで小学生の頃の自分にに会いに行って

「40歳近くでも独身だよ」と伝えたら、どれほどのショックを受けるのだろう。

今日の出勤中の電車の中で、ふと思った。

「あ、私があんなに結婚願望が強かったのは、おじいちゃんおばあちゃんに、早くひ孫を見せたかったから」

私の両親は共働きだったので、朝、母方の祖父母の家に預けられ、夜に母が迎えに来て一緒に自宅へ帰る生活を送っていた。

当時は今ほど制度が整っていなかったのか、育児休暇期間は短く、母はずいぶんと早く仕事復帰したので

私が祖父母の家で日中を過ごしたのは、赤ちゃんの頃からだった。

幼稚園も祖父母の家から通っていたので、その時は「私には家が2つある」とどこの金持ち?という勘違いをしていた。

祖父は明治生まれ、祖母は大正生まれ。

同世代の友達の祖父母に比べると、私の祖父母は10歳近く上になる。

なんとなく、そんなことを子供ながらに感じ取っていたのかもしれない。

だからこそ、早く結婚して子供を産んで、祖父母に見せて抱っこしてもらいたいと思っていたのだと思う。

その希望は叶わなかったが、従兄弟が祖父母の存命中に結婚し子供も生まれたので、ひ孫を見せることはできた。

それで安心したのか?

歳を重ねるごとに、あんなにあった結婚願望が薄れていったのだ。

0になってはいないが、今と小学生の頃と比べると

小学生の時の方が、比べ物にならないくらいあった。

あのまま持っていれば、婚活にももっと積極的に行けたのかもしれないのに。

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