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ヤギでもできる未来予知 入門

この記事は、明日からでも仕事で活かせる未来予知の方法についてのノウハウをお伝えします。
ヤギが未来予知をしていることから着想を得た、現代社会にマッチした未来予知の方法です。

中二病を熟成発酵した話

世の中に「中二病」という言葉が浸透して久しいですが、私も例に漏れず中学生の時にいわゆる「超常の力」に興味を持っていました。
ただ、私は何事も突き詰めてやりきりたい性格だったため、そのまま中二病を熟成発酵させ、高校生になった時には「高藤仙道」と呼ばれる本を集めるようになりました。
当時でもすでにほとんどが絶版になっていたため、ヤフオクで原価の数倍の価格で落札して入手していました。
もちろん、集めるだけではなく実践をしており、毎朝3時に起きて本に書かれた修練をしてから高校に登校する生活をしていたのは良い思い出です。

そんなたゆまぬ努力のおかげで
* オーラが見えるようになったり
* 光のナイフを生成して飛ばしたり
* 鬼神を呼び出して力を借りたり
* 未来予知をしたり
といった超常の力を実感するようになり、ますますのめり込んでいきました。

口先だけでなく実際に一歩を踏み出して突き詰めてみたら、中二病の妄想でも何でも実現できるんだってことがよく分かります。
おっと、これ以上この話をすると「今は人脈作りしてるからさ」って言い訳して永遠に一歩を踏み出さない意識だけ高い系の人たちが自分の愚かさに気づいて自殺しちゃうかもしれないですね。
(「貴重なお話ありがとうございました」「人生観が代わりました」って言って何も行動が変わらないのが意識だけ高い系の皆さんなのでそんな心配いらないかもしれませんが)

現代社会と超常の力

もちろん今でも中二病の心を忘れずに生きていますが、そんな私も今は超常の力の修練を行っていません。
とても当たり前の話なのですが、超常の力を得ることは目的ではなく手段であり、私の目的にとってはあまりにも効率の悪い手段だと気づいたからです。

修練をやめる直前まで習得に励んでいたのは、自分の分身を作る術です。
高校まで片道1時間以上かけていたため「分身を作れば通学時間が節約できる」と考えていました。
当然この目的に対して自分の分身を作ることはあきらかにコストがかかりすぎます。
まず術を習得するまでの初期投資に膨大な時間がかかる上に、一度できるようになっても毎日修練を続けないとすぐに術が使えなくなります。
どう考えても往復2時間に電車の中で過ごす時間の使い方を工夫したほうが適切でしょう。

また、もともとそういった力に興味を持ったのはおそらく「自分が誰からも必要とされていない」という思いを当時強く持っていたからだと思います。
そこから「他の人にはできないことができるようになったら、ちょっとは誰かから存在を気にかけてもらえるかな」と考えたのでしょう。
この目的についても、別の努力をしてもっと直接的に世に益する能力を身につけた方が手っ取り早く実現できます。

もちろん、最終目標が現世からの解脱であれば話は別ですが、
現代社会で生きる上では超常の力はコスパが悪すぎてあまり役に立たないのです。

現代社会にマッチする未来予知の方法はヤギが知っていた

超常の力はコスパが悪すぎて仕事で活かすことなどとても考えられないものですが、現代社会にマッチした未来予知のテクニックが存在します。
ヤギのさくらちゃんとの暮らしの中で「実はヤギは未来予知をしているのではないか」と気付き、中二病時代の修練の経験と照らしあわせることで、この未来予知のテクニックを得ることができました。
今すぐに仕事で実践できる未来予知の方法です。

仙道未来予知察気の法の概要

さて、高藤仙道の書籍の中に「仙道未来予知察気の法」があります。
とても簡単に概要をご説明すると、以下の方法で未来予知を行います。

1. 物事が起きる前兆のわずかな「気」をとらえる
2. 気の感覚から未来に関する視覚情報を得る

私もこれを修練していたことがありますが、実はこの未来予知の方法を以下のように抽象化するとおもしろいことが見えてきます。

1. 未来に起きる物事と相関性がある現在の情報を集める
2. 集めた情報を処理して未来に関する情報を得る

こうやって考えると、実は超常の力でもなんでもありません

例として、サイコロをふってどの目がでるか未来予知することを考えましょう。
サイコロが手を離れた瞬間において
* 気温・湿度・気圧
* 現在のサイコロの位置・姿勢
* 地面の軽微な凸凹の形状
* サイコロの形の歪み
のように、より細かくより広範囲の情報を得ることで、後は「物理学」という科学の力を借りることで精度高く出る目を予想することができます。
もちろん、そこまでの高精度な情報の取得や、サイコロの目が実際にでるまでに計算ができるかはまた別の話です。

察気の法が気に頼っているのは、より多くの情報を取得しより早く処理するための手段だととらえることができます。

さくらちゃんによる未来予知

このような観点で未来予知を理解すると、ヤギも未来予知を活用していることが分かります。

例えばご飯をもらえる未来の予知です。
さくらちゃんは、たとえゆったり座って反芻していても、飼い主がりんごを持って台所に行く気配を感じるとすぐに立ち上がって「りんごの皮くれよ〜食べたいんだよ〜」と猛烈にアピールします。

また、身の危険を避けるためにも未来予知を活用しています。
お散歩中に大声をだして走り寄ってくる空気が読めない子どもがいるとすぐにその場から立ち去ろうとします。
さらに注意されてもずかずか近づいてくるバカな子どもには頭突きを食らわせて力の差を見せつけます。
これは、バカな子どもが棒を投げてきたりバカないたずらをする未来を予知して、事前にその対処をしているのでしょう。

現代社会での未来予知の活かし方

ホモ・サピエンスもさくらちゃんに学んで未来予知をリスク管理に使うことができます。

* このお客さんは面倒だけかかって結局お金にはならない感じがする
* なんだかこの契約書には抜け道がありそうな臭いがする
* この状態でサービスをリリースしたら何かトラブルが起きそうな気がする

ある程度仕事をしているとこういう感覚が身につく人がいますが、まさにこれが未来予知です。
この種の未来予知をより磨いていくことで、様々なリスクに対して未然に手を打てるようになります。

未来予知の的中率について

実は的中率は2つの考え方があります。

まず、一般に「的中率」と言われて思い浮かぶであろう「適合率」です。
「こういう未来が起きる」と予測したことが実際に起きる確率を意味します。
適合率が低いと「未来予知にしたがって対策をとったのに、実際には起きずに徒労に終わってしまった」という事態が多く発生します。

もう1つは「再現率」です。
特定の出来事が起きることを事前にどれくらい知ることができるかの確率です。
再現率が低いと、トラブルを未然に防ぐことができなくなってしまいます。

適合率だけではなく、再現率も高めることが重要です。

未来予知の的中率を上げるには

では、どうしたら未来予知の適合率と再現率を上げることができるのでしょうか。

未来予知の方法を再掲します。

1. 未来に起きる物事と相関性がある現在の情報を集める
2. 集めた情報を処理して未来に関する情報を得る

まずは情報を集める部分の改善です。
より高精度かつ広範囲にわたって情報を集めれば、そのぶん的中率が上がります。
これを日常の中で自然に行うには以下の対策が考えられます。

* 自分の仕事に関連する情報を常に収集し続ける
* より多くのことがらに関心をもつ
* 常に意識を向け続けて些細な前兆を逃がさないようにする

ただ、情報を多く集めるほどその処理に費やす時間が増えてしまいます。
処理に費やす時間が増えると、実際のトラブルが起きるまでに予知を完了できずに再現率が下がってしまいます。
そこで処理方法の改善も必要です。

トラブルが起きるたびに
* 予兆はなかったか
* 以前のトラブルと共通する予兆は何か

を思い返すことで脳の回路を上書きし、処理の改善をはかります。

これらを繰り返すことで未来予知の的中率を上げ、さくらちゃんのように日常生活に未来予知を活用できることでしょう。

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