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易で土地の因縁を見る ⑧

「土地絡みの因縁が沢山ある」とIに言われてから郷土史を調べてみる。
近くにある新興宗教についても調べたのだが、書かれているのは何年に創設され、創始者は●●で、といった当たり障りのない内容ばかり。

創始者とは面識がないが、創始者がどのような啓示を受けて、どんなミラクルな現象を起こしていったのかという内容は、読んでいて虚しくなる。

創始者がどんなに素晴らしくても、その教えがどんなに人々を幸せに導こうとも、その団体が創設時にやってきたことは紛れもない事実。
被害者が身内にいるからこそ、やるせない気持ちになる。

その一方で、全ては過去の出来事で、今は特に近所トラブルなどもなく、地域に溶け込んでいるのだから、曽祖母の時代に取られた土地のことはもういいじゃないか、とも思う。

怒りや悲しみに捕らわれて、未だに家に残ってしまっている曽祖母の念を解放したい。それが一番なのだけれど。




憤怒の念に捕らわれている曽祖母を早く解放したいと思いつつも、土地の因縁は新興宗教絡みだけではないので、どこから手を付けたら良いのかわからず本当に困る。

おおざっぱにどんな因縁なのかをIに教えてもらいはしたけれど、本当にそうなのかイマイチ信じられない部分もあり、かといって自分でも見えている(霊媒体質)ものもありで、混乱していた。

霊と会話ができれば良いのだけれど、当時は「感じる」か「なんとなく見える」「なんとなくこう言われている気がする」だけで、本当に見えているのか、それとも妄想なのかが自分でも分からなかった。

Iの言う「水争い」にしても、確かに伝わってくるものはあるし、鍬や鋤といった農機具を持った男性たちの姿を見ることはできるが、それが本当の霊視なのか、Ⅰに言われたからそういった映像を自分の脳内で作り上げてしまっているのか分からなくて混乱する一方だった。

自分の見えているものに確信が持てない。
かといって、やはり「何か」感じる。

Iはお祓いをしてくれるわけではなくて、ただ見えているものを伝えてくるだけ。霊と会話をするわけではない。

どうしたものか困ってネットで霊能者などをいろいろ検索していたところ、気になるワードを見つけた。


「転落した行者」

私に見えたり感じたりしていた中で、僧侶が1人いた。
うちとどういう因縁があるのか全くわからないのだが、妙に禍々しく感じられる僧侶だったので、うちの先祖に何かしらの恨みがあるのではないかと思っていた。

ブログにかかれていた「転落した行者」についての記事を読んでいくと、当てはまる気がする。ブログを書かれている方は、易で原因を見ていく手法の方で、そのやり方に珍しさもあり、また「転落した行者」のワードが気になって仕方がなかったので、依頼をして土地を見てもらうことにした。

まずは母方の先祖、父方の先祖で成仏できていない先祖たちが障りを起こしているかどうか、そして土地に関係する不成仏霊の影響があるかどうかを調べた。

「何から手を付ければ良いのか分からないような深刻な霊障」

それが結果だった。
ただ有難いことに、母方の先祖・父方の先祖に対して、また土地の霊障に関してまずはどこで供養したら良いのかを教えてもらえたので、解決の糸口が見えた。

最初の依頼では、大まかなことを見てもらったので、ここから数回にわけて細かく見てもらうことになる。

土地の霊障だけかと思ったら、先祖に関する霊障がかなり多いのだという。

以前、霊能者に「先祖をちゃんと供養しなさい、できていないから」と言われたのだが、毎日仏壇に手を合わせていて、お彼岸やお盆にお墓参りもちゃんとしているのに何を言っているのだろうと思っていた。

先祖といっても、ものすごい数の先祖がいるわけで、それら全てを成仏させるなどできるのだろうか?

うちに限らず、先祖供養はどこの家も似たようなものなのではないか?
お墓が近くにあるだけ、うちはちゃんと供養していると思うのだけど。

疑問が次々と湧いてくるけれど、そんなにお金のかからない方法での供養を教えてもらえたので、素直に言われたとおりに供養することにした。


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