「読むアロマ」がもたらすもの

物語の世界観を香りで表現する「読むアロマ」シリーズのひとつ、太宰治の「人間失格」の香り。

「人間失格の匂いってどんだけどんより?!」と、ご紹介するとみなさま興味を持ってくださいますw

作品の香りを作るとき、読んだ感想、印象に残ったフレーズ、香りとつながるシーンなどをメモしたものを見直して、ブレンドの構成、精油の選択を決めていきます。

この「人間失格」に関して言えば、作者の太宰、主人公ともに生き辛さの極みの中にいて、学生のころに読んだ時は全然ピンとこなかったし、暗くて印象があまりよくなかった記憶が。

でも、今いい年齢になり、あらためて読み直してみると、主人公の弱さ、孤独、生きることの哀しさから目を逸らすことができませんでした。

そして、作った香りは、「愛、光、祈り」といった、主人公が求めてやまなかったであろうものを込めたブレンドになったのです。



考えてみれば、作品を読んで残った部分というのは、自分の気持ちが動いたところ、いわば「自分の中にそのカケラがあるところ」とも言えます。

「人間失格の香りは自分のための香りだった」

読書という体験から生まれた香りは、自己治癒のプロセスになる。

そういうアプローチもできるのではないかと感じています。


どんな香りか気になって仕方ない!という方は、ぜひこちらでサンプルお試しくださいねw 

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