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【アロマレシピ】香りのハンドソープで、頭のなかをすっきりさせる

レシピ

  1. ベルガモット(4滴)とプチグレン(2滴)を、無香料の身体用液体石けん(30ml)に混ぜると、ハンドソープのできあがりです。

  2. 泡立てて両手になじませたら、40℃前後のぬるま湯でやさしく流します。

コピーライターと石鹸

 突然ですが、土屋耕一さんをご存知ですか。コピーライターの神様といわれた方で、代表作は「君のひとみは10000ボルト」、「A面で恋をして」など。資生堂の仕事が多く、「胸につけた香りが、あなたへのお返事です」といった香りにまつわるコピーも残しています。
 先日、その土屋耕一さんの本を読んでいたら、「石鹼で手を洗う効用」という文章を見つけました。

石鹸でアイデアを出す

 私は、ときおり受ける質問のひとつ「いいアイデアがでないとき、どうしますか」に対しては、たいてい、こう答えることにしている。
 「石鹸で、ていねいに手を洗うといいんだ。それもなるべくいい石鹸でね」
 というのも、あの洗面台へぬるま湯をいっぱいに満たして、その中へ手を入れ、いくらか鉛筆で汚れた右手の指を一本一本ていねいに洗ってやると、なんと言うのかなあ、自分の肉体へのやさしいいたわりの仕草に、自分のからだがそれに感動する、とでも言いたい、そんな一瞬がやってくるのですね。
 これが、じつにリフレッシュになる。深呼吸のできない皮膚にとって、これはなによりの一服である。

土屋耕一.コピーライターの発想.講談社,1984,160p.

 いい石鹸で手を洗うこと。それが、伝説のコピーライターのリフレッシュ法なんて、なんだかうれしくなりました。そんな身近なことなら、わたしでも試せます。
 それに、「いい石鹸」について、具体的には書かれていませんが、きっといい香りがするに決まっています。そこで、精油を組み合わせて、わたしなりの「いい石鹸」を作ってみようと思いました。

「いい石鹸」の香りを選ぶ

 「いい石鹸」用に選んだ精油は、ベルガモットとプチグレンです。
 この石鹸の目的は、「リフレッシュ」であり、「なによりの一服」ですから、香りは、リラックス効果の高いものがふさわしいでしょう。
 この二つの精油は、どちらもリナロールという成分を含んでいます。リナロールは、鎮静効果、抗不安効果、睡眠導入効果があるとされる芳香成分で、甘くさわやかな香りです。
 加えて、ベルガモットは、医学的な研究に利用されています。1970年代、イタリアの医師パオロ・ロベスティーは、ベルガモットなど柑橘系の香りは、神経症やうつ病の治療に有効であると発表しました。

「ぬるま湯」もリラックス

 手を洗う際は、「いい石鹸」を使うとともに、水温にも気を配ってみてください。土屋さんも書いている通り、ぬるま湯がおすすめです。
 手は身体の末端なので、温まって血流がよくなると、自律神経の働きで、脳も身体もリラックス状態に入ります。落ち着けば、頭のなかが整理され、きっといいアイデアが浮かぶでしょう。 

 名コピーライターの気分転換術、ぜひお試しください。


本レシピは治療法ではありません。体調のよくないときや、妊娠中、敏感肌の方は、医師に相談したうえでお試しください。小さな子どもは、原則として控えましょう。

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