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DINKsだけどワーママさんの発信に注目しています

私は子どもを持たない、共働き夫婦2人暮らしの人生、DINKs(Double Income No Kids)というライフスタイルを選んでいる。(DINKsを選ぶ理由はこちらの記事から。※DINKsを全員に推奨するつもりはありません。)

時間やお金、体力の余裕のために今のライフスタイルを選び自由気ままに生きている私は、正直子育てや家族に関する情報には興味がない。

けれど、大好きなVoicyやnote、インスタグラムなどでは、ワーキングマザー(今時母親だけにわざわざ”ワーキング”をつけるのは好きではないけど、便宜上お許しください)の発信に興味がいきやすいし、内容によっては意識的に見るようにしている。

今日はその理由を自分で深掘りし、ワーママさんの発信の魅力を紹介したいと思う。


学びが多い!ワーママさんから学べること

先述の通り、私は子どもがいないし、この先子どもを持つつもりもないので、子育てや子どもの成長に関する情報には全く興味がない。
そんな私がワーママさんの発信に注目するのは、学べることが多いからだ。

純粋に自分より社会経験を積んでいるというだけでなく、私にはない制限から生み出されるライフハックや考え方がとても勉強になると感じている。

私が特に感じているのは、以下の5つだ。

① 時間術・時短術
② 家計管理術
③ キャリアアップ
④ 子どもを取り巻く課題
⑤ ワーママが考えていること


① 時間術・時短術

個人的に1番勉強になると思っているのは時間術。
私は時間術の本が好きで、「神・時間術」や「限りある時間の使い方」など、世の中で話題になった時間に関する本は結構読んできた。科学的に証明されている効率的な時間の使い方や、時間そのものに対する考え方など、学びになるし取り入れたいと思うのだが、理論や理想が先行するケースも多くあると思う。

一方、毎日仕事と育児・家事をこなすワーキングマザーの時間の使い方や1日の動き方は、現実的なものとして内容が分かりやすいし実践しやすい。

何せ、私が仕事と自分だけの身の回りの支度や家事をやっている24時間の間で、仕事はもちろん、保育園や習い事の送り迎え、子どものお風呂や食事の準備やお世話、宿題を見たり子どもの分まで洗濯したりと、相手(ワーママさん)はあらゆるタスクを片付けているのだ。そのコツや工夫が勉強にならないはずがない。

私のおすすめ書籍は、ワーママはること尾石晴さんの、「やめる時間術」だ。
外資系企業に勤めながら(しかも管理職も経験)2人の子どもを平日は基本ワンオペで育てていたはるさんの時間術や時間の棚卸し、やらないことを決めるライフハックはとても勉強になった。(はるさんからしたら、私は時間術の必要なんてない暇人だと思うけれど…。)


また、Voicyで毎日(耳で)お世話になっている、虫育児戦略的平社員ワーママかおさん。
在宅勤務が多いというアドバンテージ?はあるものの、シングルマザーで完全ワンオペな中で色々なことをやっている時間術を紹介している。

経済的な自立と子育ての両立だけでなく、こうして発信活動をしているワーママさんの時短術、その辺の時間の使い方に関する本を読むよりずっと勉強になる。


② 家計管理術

2つ目が、家計管理術。
共働き2人暮らしの我が家は、住居費や生活費は一緒に支払うので1人の負担が少し低くなりつつ、自分の収入は自分で自由に使えるため、正直お金についてシビアに考えることがあまりない。

夫婦揃ってそこまで高所得なわけではないけど、現在〜将来までの教育・養育費を一切想定していないので、長期的なスパンでまとまったお金について考える必要があまりないのだ。(※DINKs全員がそうだとは思っていません)

そんな中で、子どもの教育・養育費を見据えているワーママさんの家計管理術はとても勉強になる。


ここでも、ワーママかおさん。

3人の息子さんを育てる古谷しづかさん。


忙しいワーママさんの家計管理は往々にしてとてもシンプル。
私も自分の収入がすごい高いわけではないことは重々承知しているので(笑)、子どもがいないことを言い訳にズボラ勘定するのはやめたいと思い、ワーママさんの家計管理から勉強している。


③ キャリアアップと社会の課題

発信者の中には、会社員経験があったり、現在も会社員として働いている方が多くいる。(当たり前だけど、全員がフリーランスなわけではない。)

これも家庭によるけれど、子育て期間中は、妻の方がキャリアや仕事を犠牲にしないといけないことが多い気がする。(私の会社には男性育休制度があるけど、「そんな短い期間で子育ての何が分かるの?!」と関係ない私が言いたくなるような短期間だし、時短勤務どころか早帰りする男性職員すら、見たことがない。)


「今はこれくらいでいいや」と自分で進んで働き方をセーブする女性もいるけど、家庭の事情などでやむをえずキャリア形成が緩やかになってしまったり、最悪の場合退職してしまう人もいる。(実際に、私の職場にもいた。)

何も考えずに側から見ていると、「頑張りが足りないんじゃないの?」「もう少し工夫すればいいんじゃない?」と思ってしまいそうだが、実際にそのような問題に直面した人の発信を見ると、社会構造上の課題が少し見えてくる気がする。


転勤族の旦那さんと2人のお子さんを持つワーママさん↓


私の会社も男性は基本全国転勤(しかも本当に”全国津々浦々”)なので、奥さん側は大変だろうなといつも思っていた。

こういう発信を目にすることで、一緒に働く「ワーパパ」への言葉がけや配慮、今まで当たり前に思っていたことへの考え方を変えられるようになってきた。


④ 子どもや子育てを取り巻く課題

産育休や男性の育児参画、児童手当の所得制限、貧困家庭の子どもなどなど、少子高齢化が進み続ける日本には、その根源であったりそれを増長するような「子ども」「子育て」に関する問題がたくさんあると思う。

自分に子どもがいないと、正直あまり関係ないと思ってしまいがち。(私はそう思ってしまう)
ニュースになっていても、無意識のうちに、あまり積極的に取り入れようとしていない気がする。


そんな中で、今の子どもの環境や将来の子どもたちへの投資を真剣に考えるワーママさんの発信は、子育てや育児に当事者意識がない私にとって学びが多い。

誰の意見が正しいとかではなく、「なるほど、そういう見方があるのか」「当事者だと、そこまで深く踏み込んで考えられるのか」と勉強になる。


子どもがいないからと言って、世の中の子育て支援政策や子どもにまつわるニュースを知らなくて良いわけではないので、ニュースの読み取り方はワーママさんの発信を通じて学ぶことが多い。


⑤ ワーママの状況や考え

私の会社は元々女性の比率が高く、ワーママさんもたくさんいる。ここ数年間働く部署での直属の先輩は、全員小さい子ども(保育園〜小学校低学年)を持つワーママだ。そういう意味では、数年間ワーママの働き方を近くで見てきた。

けれど、一緒に働いていても、私に分かることはたかが知れている。
例えば、小さい子どもは突発的に熱を出すことや、家と会社の往復の間に、保育園の送り迎えがあること。学校によってはお弁当が必要だったりとか。

ワーママの時間との闘いや、子どもが体調を崩した時の大変さなど、そこまで深くは理解していなかった。今の部署は比較的ワーママが働きやすい環境(残業をしない働き方や急な早退に対してみんなが理解を示しているし、実際にできる)だということもあり、特にだ。

ワーママの発信を通して、育児と仕事の両立や、夫婦間の分担の難しさ(母親に負担がかかりがちな現状)を知ることができている。


育児と仕事が大変なことは仕方ないのでは?と思う気持ちもあるし、個人的には、独身時代から、ワーママの代わりに残業や休日出勤を半強制的に押し付けられてきた感覚があるというのも本音だ。(不快に思う人がいたら、ごめんなさい。でも、本当に色々なことを当たり前のように押し付けられてきたこともあるのでこう書いています。)

それでも、なるべく最大限に理解を示し、人間関係にヒビを入れることなく(多分)私が冷静にいれたのは、社会人としてのマナーと、ワーママの発信をよく聴いていた・見ていたからだと思う。

自分には持てない視野を、ワーママの発信を通じて見ている気がするのだ。



終わりに

以上が、私がワーママさんの発信から学んでいることだ。

①時間術・時短術や②家計管理術は、本やネットからでも学べる内容だが、③〜⑤については、今実際に子どもを育てながら働いている人の生の声でないと深くは知れないと思う。

もちろん、結局はSNS上でしか見ることができないのであくまでも側から見る形にはなってしまうが、これに限らず知ると知らないでは社会の見え方が全然違うし、一緒に働く上でかけられる言葉やできる行動も変わってくると思う。



私は、自分自身はDINKsというライフスタイルを選んではいるものの、子どもは世の宝だと思うし、子育てを理由に(主に)女性のキャリアが途絶えるのは多様性の問題からも、社会的にも本当に良くないと思う。

ワーママさんの発信から、子育てや子どもにまつわる課題を「自分には関係ないこと」と思わず、少しでも自分ごととして考え、何かしらを還元できるようになりたいと思う。

このことに限らず、「無知」「無関心」ではなく、「知ろうとする」「少しでも理解した上で自分のやるべきことを考える」姿勢を大事にしていきたい。

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