見出し画像

DINKsを選ぶたった1つの理由

初めに

この記事は、あくまで私一個人の考えを述べたものであり、特定の立場の方について論じる意図は一切ありません。

自分が感じる自分のライフスタイルのメリットを挙げていますが、感じ方も考え方も人それぞれであることは重々承知しており、誰かに押し付ける意図も一切ありません。

また、私たちは『“選択”子なし』夫婦です。家族構成は同じでも、自ら選んだわけではない方がいらっしゃることも承知しておりますが、個人の発信としてご理解ください。


DINKsとは

Double Income No Kids」の頭文字をとった略語で、「子どもを持たない共働き夫婦」のこと。

私たちは結婚数年目の、世の中的にはまだまだ“新婚”夫婦だけれど、この先子どもは持たず、夫婦2人で生きていくと決めている。アラサー夫婦としては早すぎる決断と感じる人も多いだろうけど、自分の理想とする人生やライフスタイルを考えたときに、私にとってはごく自然の選択だった。

今日は、私が考えるDINKsのメリットと考え方を整理しようと思う。

DINKsに興味がある方や既にDINKsを選んでいる方だけでなく、前向きではない経緯でDINKsとなった方にも読んでいただけると嬉しいです。


大前提

私は子どもが好きではない

本当に根っこの部分になるが、私は子どもが好きではない。というかむしろ苦手だ。赤ちゃんを見ても、正直「可愛い〜〜♡」という気持ちはそんなに湧かない(もちろん嫌悪感までは湧かない)し、抱っこしたいとか、触ってみたいとかそういうことも思わない。

「女性には母性本能があり、母になりたいという思いがある」という社会通念的な刷り込みとは一定の距離を置いており、私は自分のこの考えを冷静に処理できている。だって、全然好きじゃないんだもん。

これについては、「【独り言】母になりたいと思えない話」という記事にも書いている。(本当に”独り言”な短い記事だけど。)

この考えを周囲の友人に完全に理解してもらえるとは思っていない一方、私の方にも、「子どもを持つことの素晴らしさ」や「自分の子どもがいかに可愛いか」ということを理解する気はあまりない。それぞれ、自分の思うように生きていけば良いんじゃないの?と思っている。


家庭環境のせいではない

いわゆる「毒親」や「極度の貧困家庭」の元に生まれた人たちが、反出生主義寄りの意見を唱えているのをたまにSNSで見かける。私が印象に残っているのは、このブログ記事。( Twitterで発見した)

私が子どもを望まない理由は、生まれ育った実家の影響では全くない。むしろ、何不自由なく育ててもらい今も家族と良好な関係を築けているので、私自身、自分が頑なに子どもを持ちたくないと思っていることが不思議といえば不思議だ。





時間も、お金も、体力も、自由に使いたい

では新婚・アラサーの私が、何故早々にDINKsというライフスタイルを自ら選んでいるのか。

一言でいえば、「仕事においてもプライベートにおいても、時間・お金・体力を自分でコントロールして自由に使いたいから」だ。


いつ何をするのか、
何にお金を使うのか、
どれくらいの収入を得るのか、
毎日何時に起きて何時に寝るのか、
仕事にどれくらいの時間と労力をかけるのか。
仕事から帰ってきたら、何をするのか。

日常に溢れる決断や限られた自分の資源を、
自分が思うように、自由に使いたい

という思いが強いのだ。


その中でも、私が最も大切にしているかつDINKsのメリットとして感じていることを4つお伝えしたい。



①【お金】そこまで高年収じゃなくても生活に余裕が持てる

子ども1人を育て上げるまでの養育・教育費たるや、相当な金額がかかるということは想像に容易い。

もちろんお金をかければ良いという問題ではないけど、選択肢を増やすためにはお金が必要なのは間違いないし、お金をかけることで得られるものも多い。仮に教育にお金をかけなかったとしても、衣食住に伴う出費は毎日かかる。私にとって、出産・子育てはその出費をしてまで経験したいことではない。


現在の我が家の世帯年収は1,200〜1,300万円程度で、世帯保有資産は大体2,200万円くらい。すご〜く多いわけではないけど、そんなに少なくはないと思う。
夫婦2人で生きていく分には十分だという感覚だ。(もちろん居住地や生活水準によります)

生活を切り詰めなくても毎月(自分たちにとっては)十分な貯蓄ができるし、休日にはレジャーや外食、旅行を楽しむことができる。

1人の子どもに一千万円単位でかかる養育費・教育費がかからないだけでなく、基本的にはお互いがフルタイムで働き続けられるDINKsには相当な金銭的余裕が生まれると思う。

我が家の場合、月々の生活費を考えると、夫の給料だけで賄えるのはもちろん、最悪の場合妻(私)の給料だけで生活できることが分かっているので、どちらかが働けなくなっても現在の生活水準を維持することが可能だ。(当然今と同じような貯蓄はできなくなるけれど。)

この金銭的な余裕と、それがもたらす精神的な余裕は私にとってとても価値が高いのだ。




②【時間】最低限の家事で済み、日常的に自分の時間を作れる

大人2人だけの生活だと、掃除・洗濯・炊事・食器洗いなど、あらゆる家事が最低限で済む。そのため、お互いがフルタイム勤務だったとしても十分対応できる。

ちなみに、我が家はどちらかだけが休みの時にはなるべく家事を済ませるようにしているのでますます少なく感じている。(平日休みのある夫が洗濯してくれるので、私がやるのは土日くらい。)

もちろんかかる時間も最低限で済むので、その分自分の好きなことをする時間や2人で過ごす時間を増やすことができる。

上記の理由から、我が家は時短家電の類を導入する必要すら感じず、大抵の家事は「暇な時にやるちょっとした運動」という感じ。掃除は毎日のクイックルワイパーがけと休日の水拭き、食器は手洗い、洗濯機は縦型で行い、洗濯物は手で干している。

忙しい日が続いたりやる気のない日にサボったりしても大して溜まらないので、あまり気になることもない。これも、自分の精神的な余裕に繋がっている。




③【自由】暮らし・仕事をコントロールできる

寝る時間も起きる時間も、食べる時間も食べるものも、自由。お風呂に入る時間も自由だし、長風呂もOK。お風呂上がりにゆっくりスキンケアして、映画を見たりスイーツを食べたり晩酌したり。

気分が乗らなければご飯は作らないし、疲れていれば休日は気が済むまで寝る。昼寝もする。

夫婦で人として最低限のマナーを守っていれば、
あとはどんな生活をしようが自由


「自由にダラダラできる」だけでなく、学びたいことがあればすぐにでも学び出せるし、やってみたいことがあればすぐできる。時間やお金のことをそこまで心配する必要はない。

仕事についても、働きたい時には全力投球で働いたり転職できたりする一方で、自分たちの生活を最低限守れる収入さえ得られれば良いと割り切ることもできる。

私は、仕事が大好き!というわけではないけど(笑)、それなりに昇格・昇給したいという思いはあったり、いざとなれば転職をしたいとも思っている。

もし子どもがいたら、働く時間や場所が限られたり、簡単に転職できなかったり、将来のことを考えると退職・転職への不安も大きくなったりと、仕事に対する制限が多くなるのでDINKsの方がキャリアも広くなると思っている。



④【自由】いざという時に無理しなくて良い

仕事や暮らしの自由と被るけれど、DINKsの方が、「自分第一主義」で自分にとって苦しいことや嫌なことから逃げられる環境だと思う。

これは、出産し、ペアローンで自宅を購入した友人が、「どんなに辛いことがあっても会社を辞められなくなった!(笑)」と言っていたことから感じたこと。本人は冗談で言っていたけど、実際にそういう責任感を持っているんだろうなと感じた。


私の場合、扶養している人や守るべきものがあるわけではないので、何かあれば何でも捨てて逃げるつもりだ。(笑)

こう書いてしまうと、「責任感がない」「それじゃ人として成長できない」と思われてしまうかもしれない。

でも私からすると、「このスタンスの何が悪いの?」という感じ。

自分が幸せに心身共に健康に生活することを1番優先するのは悪いことではない。私はいざという時に、自分をすぐに守れる状況に自分を置きたいと思っている。

安定した収入をくれる会社でも、パワハラを受けたり自分に全く合わない仕事を割り当てられたら退職するし、万が一浮気をされたり夫婦関係にヒビが入るようなことがあったりしたらすぐに別れたい。

自分の幸せと心地良さを第一に考えて、いざという時に自分のために身軽に動ける自分でありたい!



最後に

あと数年で30歳になる私の周りは絶賛出産ラッシュ中だけど、私は自分が子どもを生む・育てるイメージ・それを望む気持ちも湧かない。そしてこれは、おそらく変わることはない。

私は世間的には「女性が活躍している企業」で働いており、確かに産休育休制度が取りやすい・働きやすい環境だと感じているけれど、それでも子どもを育てながら働く先輩ママたちは余りにも大変そうで、自分には絶対にできないと思ってしまう。私には、自分の時間・キャリア・お金・体力をあんな風に捻出はできない。

ただ、私自身は子どもが苦手だし欲しいと思っていないけど、子どもは将来を担う宝だとも考えているので、子育て支援や出生率上昇のための政策には賛成。選挙に行く際には必ずチェックする項目の1つだ。

仕事と育児を両立しているママもすごいし偉いし、そのママの早帰りや急なお休みをフォローする子なし(独身含む)も十分すごいし偉い。世の中には必要!皆んながそれぞれの立場で頑張っているし支えあっていると思う◎





少子化が進んで良いとは思っていませんが、それぞれが自分に合ったライフスタイルを気兼ねなく選べる世界になってほしいなと思います♧

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?