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そとへ出ると、もうすっかり夜になっていて、氷のようにつめたくすきとおった冬の空気に、見上げればたくさんの星がとてもきれいにまたたいていました。
おとうさんはポツリポツリと天文の話をしてくれました。
光が一年間にはしる長さを1光年とし、それを単位に使ってあらわす、というお話。
地球は太陽を中心としてその周りをまわるいくつもの惑星のうちの一つにすぎないが、その太陽にしたって宇宙の中心というわけではなく、銀河の中心をめぐってまわっているのだというお話。
この部分まできたとき、手紙の書き手であり<おじさん>である<ぼく>は、読み手である<純一>に直接語りかけてゆく。
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