見出し画像

フィールドアンブレロへの提案

雨具としてはこれでいいのですが、耐熱装備としてはちょっと違うかもと思いましたので、書いてみたいと思います。

先日、投稿した記事
耐熱装備、耐熱生活|ある_ぽす (note.com)

で紹介したフィールドアンブレロですが、レインアンブレロと併せて見ることができました。

放熱
表面積が大きい方が放熱には優れています。なので、表面に凹凸のない滑らかな状態は放熱性が悪いと言えます。そこでこのフィールドアンブレロなのですが、天然草で編まれた笠タイプの帽子の上に、防水の生地をかぶせてあります。なのでこの帽子は、体がある帽子内部側への放熱性に優れ、大気がある帽子外部側への放熱性に劣ってしまっているのではないかと、私は推測するのです。つまりもっと涼しくなれるのではないかと思うのです。

二重天井
そこで、防水の生地を二重にしてみてはどうかと思うのです。
ただし、外側の生地は少し浮かせますし、真ん中だけ穴をあけます。
どういうことかと申しますと、伝導と対流による伝熱を遮断しつつ、煙突効果で排気までしてしまおうという提案です。

陽が当たり熱を受け取るのは少し浮かせた一番外側の生地だけです。通常の一般的な帽子だと、この生地から伝導によって直接頭部へと温度が伝わります。髪の毛が多少は断熱材になったとしても対流によってほどなくして温度が伝わるでしょう。しかし私の提案では、少し浮かせているため伝導による頭部の加熱は限定的であり、対流による熱の伝わりも熱風通しを良くしている分だけ阻害されます。そして、加熱された空気は上昇するため、真ん中に開けた穴へ自然と集まり抜けていく。抜けていった分だけ新しい空気が入ってくる(煙突効果)ため対流による熱伝達はさらに難しくなる、という寸法です。

じつはこのやり方は、伝熱工学?を勉強しているときに、教えてくれていた人がこぼした小話からの転用です。

板を屋根にぴったりと敷き詰めて二重にする。このとき、外側の板は浮かし、真ん中に穴をあける。これにより、伝導も対流も防ぎ、煙突効果で冷却効果も期待できる。壁に似たようなことをしてもいい、と。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?