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デザインのデザイン DESIGN OF DESIGN

デザインのデザイン DESIGN OF DESIGN (原 研哉 著)

■デザインの発生
19世紀の産業革命により、大量生産が主流となった。
その産業の中の鈍感さに反発するように、美意識や感受性が生まれた。

■バウハウス
1919年ドイツに創設された造形教育機関。
活動期間はわずか14年間で200名のほどの生徒の小さな学校だったにも関わらず、様々な造形概念が整理された。

■デザインとは
デザインは単に作る技術ではない。耳を澄まして目を凝らして、生活の中から新しい問いを発見していく営みがデザイン。

■リ・デザイン
既知のデザインを一から見直すこと。
ゼロから新しいものを創造するのもデザインであるが、身近なものを誰でにも分かる姿でリアリティを探ること。

■情報の建築という考え方
デザイナーは受け手の脳の中に情報の建築を行っている。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚のような5感さらに、それらの複合によって生み出される刺激が受け手の脳の中で組み上げられ、脳の中でイメージとなる。

■欲望のエデュケーション
センスの悪い国で精密なマーケティングをやればセンスの悪い商品ができ、その国ではよく売れる。センスの良い国でマーケティングを行えば、センスの良い商品ができ、その国でよく売れる。

市場の欲望の質が商品の優位性を左右する。

■デザインの領域の再配置
コミュニケーションに関わるデザイナーが扱うのものは「情報」。
造形の領域をはるかに超えてデザインの概念が拡張されている。

■情報の美
情報の美へのアプローチとして、「独創性」「わかりやすさ」「笑い」が考えられる。情報の質をコントロールすることで、感動や効率を生み出す。