テレワークの答え
テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)時代に突入して数年が経ち(もっと前から導入している企業もあったと思います)、多くの賛否が語られてきました。個人的な意見では賛成派です。
テレワークのメリット・デメリットはそれぞれ多く挙げられると思います。特に会社員目線で主なところでいうとざっと以下。企業目線や家族目線のようなカットもあるかもしれません。※完全テレワーク(必要なときだけ出社のような)を想定。
メリット
デメリット
大体、どこでも同じような感じのメリデメが語られている気がします。問題はそのそれぞれの何を重要視するかというので、選択されるのでしょう。
・論点:コミュニケーション
意見の分かれがちな注目ポイントは「コミュニケーション」という曖昧な箇所なのです。雑談は必要なのか、雑談を無駄とるのか、必要なコミュニケーションと捉えるのか。いつも雑談するのか、たまにだったらいいのか。
会って話すと、議論がはかどるのか、オンラインだと相手の話すタイミングが見えないので発言しづらいという面も。
これは結構大きな差があるように思います。
ある程度の人となりや顔なども理解した上で、オンラインになる場合はコミュニケーションも補完できるのでテレワークのメリットが上回る。
一方、入社最初からテレワークの場合、すれ違いざまに話すなどのきっかけもなく、必要最低限の情報しかないので、やはりコミュニケーションの面でデメリットが大きくなる。新卒とか心配になります。
出社とテレワークのバランスをとればいい、という話もありますが、会議をするときに出社組とオンライン組が混在すると、許容範囲ではあるもののやりづらさは残る。全員出社か全員オンラインのほうがいさぎよい。
・オンラインに思い出はない
コミュニケーションを分解すると、色々出ると思いますが、一言でいうとオンライン上に思い出はないということです。
「あのとき、こんな仕事して、大変だったよね」とか「あの人、こんな失敗してたよね」とか後で思い出を振り返るとき、思い出されるのオフラインのほうの仕事。
多分、笑ったり、おこったり、ときには泣いたり。友達ではないけど、同僚とそんな時間を共有することで、思い出に醸成されるのかなと思ったりします。人間が人間である以上、人と密に関わっていくことで生きた感触を得ているのかもしれません。例えが適切かどうかわかりませんが、オンライン旅行(ZoomとかYouTube
など)に限界があって、実際に旅行にいくのとは感覚が違うというのと同じ。
だから、テレワークの効率性がいいか悪いか分からなかったけど、結局のところ、オンラインには思い出はなくて、人間らしい感触はオフラインのほうにあるということ。もともとテレワーク賛成派だったのですが、無駄も多いしめんどくさいけど、やっぱり出社したほうがいいのかも。と思う今日このごろ。