都食堂2

1000年の都にある。みやこ食堂

今日は休みだわーい、わーい。ってことで朝から定食屋で朝飲みを敢行だじぇ。

大宮通りからちょっと入ったところにある「みやこ食堂」さん。

朝9時から空いている定食屋さんです。京都だからみやこ。なのかご主人の奥さんがみやこさんなのか?とかなんとかいろいろ巡らせながら暖簾をくぐった。一歩店内に入るとレトロ感半端ない。映画のセットか!と思うぐらい昭和感あふれている。店に入ると朝早いこともあり、お客さんは私一人だった。ショーケースはガラガラ。ラジヲもテレビもかかっておらず、調理場で作業をする店員の人たちのカチャカチャと作業音だけが店内に響き渡っている。

・・・・・・。とーっても静か。静けさを楽しみながらゆっくりと壁に掛けられたメニューを熟読する。

かけうどん350円。鯖寿司360円。素晴らしい。コスパ最高!!

ここは一発。メニューの中で一番高級な「肉鍋定食」700円を注文。そしてビール。京都で肉鍋でおビール。明治か!明治なのか!素晴らしい。我ながら完璧だ。

と、注文が終わったところで安心したのか尿意が下腹部を襲う。トイレ。トイレに行って帰ってくると。すでに瓶ビールが置かれていた。

都食堂2

瓶ビールをとくとくとグラスに注ぎ一口ビールをすする。いやー休日の「朝から酒」背徳感パネー。しばらく静寂の中休日をかみしめていると肉鍋が現れた。

定員さんも心得ているのか、お店のコンセプトなのか「おまたせしましたー」とか普通は声掛けがあるところだが、お通夜さながらに一言も言葉を発することなく、スッっと定食のお盆を私の前において、そそと去っていった。静寂さここにきわまれり!

まぁ、まぁそれはそれとて肉鍋。小鍋のふたを開けると、なんとくたくたに煮詰められた世にもおいしそうな肉鍋が現れた。

都食堂1

肉鍋はすき焼き方式で生卵に具材をくゆらせて食べる。白菜を一口頬張る。う、うまい!白菜が口の中でとろける~。そして、ビールを一口。豆腐もほふほふと頬を揺らせて食する。そしてビールを一口。旨すぎます。いよいよ、お肉を頂きますよ・・・。間違いない。おいしい。ガシガシの牛肉が噛めば噛むほど味が湧きだす。私はとろける牛肉なんかよりガシガシとした喰らっている感たっぷりのお肉が大好きなのだ。そこにいくとこのお肉は100点満点と言ってもいいだろう。

そうこうしているとお客さんたちが一人、また一人と入ってきた。私はこのお店が初めてだったので他のお客さんが何を頼むのか興味津々だった。

最初に入ってきた年の頃なら70歳と言ったところだろうかの女性が注文したのは「焼きそば」と・・・・・・。「素うどん」ん~独特。

つぎには行ってきた年の頃なら70歳ぐらいの男性が注文したのは「コロッケ」2ケ。ん~。これまた独特。

店内はあっという間に後期高齢者のオアシスと化した。

そして皆さんそれぞれフリーダムが極まっていた。

年を重ねた兄さん姉さんが集う店に外れなし!!私より何万食も多く食べてこられた諸先輩方の舌は間違いない。っていうのが私の持論なのです。(笑)

そんなこんなを考えて一人ほくそ笑んでいると次々とお客さんが入ってくるが皆さんお持ち帰りのお客さんだった。バラ寿司、鯖寿司、巻きずし、赤飯。次々と飛ぶようにお寿司が売れていく。

そうか!ここはお寿司の美味しいお店なのだな?と思いつつ残念ながらもう定食とビールでお腹いっぱいの私はお寿司を食べることができなかった。次は絶対に食べるぞ~。と決意してお店を後にした。

安い、旨い、昭和レトロ。最高のお店でした。京都に来た際は是非お立ち寄りくださいませ。

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