見出し画像

無敵の姉ちゃん

今日の語り部は私のオカン。


私:よろしくお願いします。
オカン:はい。分かりました。


後はオカンの独壇場、勝手に機関銃トークです。お楽しみください。


ホンマ、姉ちゃん(古稀を迎えたばかりの母の姉)どうしょうもないわ!!
こないだ、姉ちゃんと南部行ってきてんけどな。
(南部。言わずと知れた南高梅で有名な和歌山県南部市。)


私、姉ちゃん家まで迎えに行って、あそこから南部まで3時間ぐらいかかるやんか。姉ちゃん車乗るなり、後部座席でプシュって。振り向いたら案の定ビール空けてるねん。私、疲れたら運転変わってもらおう思てたのに、いきなり飲みよんねん!!もう、あかんやん。運転私一人で南部行き決定やん!!ほんでな、ちょっとあんた聞いてる!!


いきなり、怒声を浴びせられる私。


私:オカンが、蛍光灯かえてくれって言うから変えてるんやん。


私の反論を完全に無視して話はつづく。


 ほんでな、南部まで後部座席で酒のアテ喰いよるねん。せやからあんなドラえもんみたいな体型になんねん。くちゃくちゃ喰うとるわけや、なんやスルメやらめざしやらパンパンの鞄の中から出して。車の中くっさい。くっさい。まぁ、そこまではええわ。
(せんど、文句を言っておいて、ええんかい!!と突っ込みたくなったが、話の腰を折ると怒られるので、私は静かに見守っていることにした)


ほんでな、昼過ぎに南部に着いたわけよ。せやから、姉ちゃんお昼でも食べよかって聞いたら・・・


「私お腹いっぱいやからお昼いらん」って言いよんねん!!!!!!
どう思う、あんた、どう思う?!!!
(オカンの怒り絶頂!まさに怒髪天を衝く勢いである。)


こっちはお腹すいてるやん。何にも食べてへんねんから、姉ちゃんはアテくちゃくちゃ喰うとんねん。あ〜腹立つ。


私お腹すいてるからレストラン入るで言うて、おいしそうな海辺のレストラン入ったんよ。何頼んだかな?

オカンは、膝を叩いて


せやせや、海の幸フライ定食や!!姉ちゃん、お腹いっぱいやからいらん、言うてビールだけ頼んでてん。私お店の人に気ぃ遣うやん。2席とってもろてんのに、一人はビールだけやて。お店の人はいいですよ言うてくれたけど。ほんでな、海の幸フライ定食がきてん。まぁ、エビやらなんやら結構豪勢やったわ。ほんならな。

オカンの眉が吊り上る。

姉ちゃん。「ええアテ来たわ」言うて、私のフライ乗ってる皿取り上げて、むしゃむしゃ食べだしよんねん。


「ちょっと姉ちゃん、うち、それ取られたら、お米と味噌汁しかないやん!!」
「ええやん。あんた、それ食べとき。エビフライも大きゅうておいしいわ。(*´ω`*). 」


やて!!!どう思う!!私が頼んでんで、海の幸定食!!もはや、定食ちゃうやん!ご飯とみそ汁だけて。ねえちゃん、車でもアテたらふく食うてるねんで、ほんで自分いらん言うてビールしか、頼めへんかったのに、私のメイン全部食べよんねん。どないやねん!!


母の怒りはその後二時間ぐらいやむことはなかった。しかし、来月はその叔母と沖縄旅行に行くらしい。


仲いいんだか悪いんだか。


(*´∀`)クスクス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?