2021/11/08の一本
本日に取り上げるのは、社説からこちらの記事。
内容は、会計検査院が国の2020年度決算の検査報告をまとめた結果として、新型コロナウイルス対策を中心に、税金の使い方などに問題があると指摘したのは210件で、総額は2108億円にのぼったこと、これに対して記者の意見として
「予算の使い残しや不適切な執行が相次ぐのは、とても看過できない」
「コロナ対策の緊急性や行政窓口の混乱といった事情を割り引いても、積算や審査の甘さは否めないのではないか。岸田文雄首相はこの報告を真摯に受け止め、行政の信頼回復に努めるべきだ。」
という意見を述べている。
この記事を取り上げた意図としては、予算管理においても魂がこもった計画を作成した上でPDCAを回すことが重要だと考えてたためだ。
まず、予算を適切な使い方をできていないことは問題というのは、同意できる意見であり、改善が必要だということも同意できる。
一方で「そもそも何を改善するのか」から真因を見極めた上で行うべきでは無いかと思う。
というのも、今回の結果だが、新型コロナの緊急予算など、一定のやむを得ない部分があると個人的には思っている。
一方で、今回の結果の原因についてはしっかりと活かし、PDCAサイクルを回す必要があると思っている。
具体的には、
P…計画-そもそも計画の精度はどれくらいなのか、また、計画の前提となる目標は明確だったのか、計画の精度に対する組織への意識はどうなっているのか
D…そもそも予算を使うことへの制約はどうなのか、使おうとしても使えない状況にはなっていないのか
C…会計検査院の結果をどのように受け止めているか、そもそもの計画の問題だという認識なのか
こういった組織体質まで含み込んでほしいとも思う。
基礎的財政収支の黒字化、組織体質・カルチャーの改善、細かなPDCA活動が欠かせないのではないかと個人的には思う。