2021/08/30の一本
本日に取り上げるのはこちらの記事。
内容は、「科学技術立国」を掲げる日本であるが、研究分野ごとに引用数がトップ10%に入る「注目論文」の数が他の国々と比較して減っている傾向にある。この背景には、研究資金の減少や博士号人材が活用されない状況がることを述べている。そして、その解決のために必要なのは「選択と集中」ではなく、長い目で見た広い分野への投資による博士号人材や若手研究者への支援だとこの記事を通して述べている。
この記事を通して感じたことは1つの驚きと、願いである。
まず、驚きとは、選択と集中が適切な手段ではない、ということである。というのも、私は分野を絞ってその分野へ投資をする、強みをいかした研究を集中的に行うことによってその分野ではトップになれるのではないかと思っていたためだ。
だからこそ、基礎研究力向上のために全体的な投資を強化するべきだ、という意見には驚きを感じた。
その上で、願いというのは、研究分野への投資や研究人材の活用への強化を続けてほしいということだ。
私は、生活を変えるようなイノベーションの実現手段の1つとして、研究における新たな発見をテクノロジーを用いてビジネスにし、一般化することだと思っている。
そして、これの起点はビジネスではなく、研究による新たな発見である。
だからこそ、イノベーションを起こすための新たな発見を実現するために研究への投資と研究人材が研究を自発的に行おうと思うような環境やインセンティブの構築を行ってほしいと思う。
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