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不妊症③いざ、通院じゃ

そのクリニックを選んだ理由は、
・自宅の近所
・不妊治療に特化している
・生殖医療の専門医が複数在籍している
・院長の先生が研究熱心でちゃんとしていそう
・男性の専門医もおり、外来がある
このあたりの理由。
選べる環境であることに感謝。

初診は妻のみでOKとのことで、
乗り慣れない方面への電車に乗り、恐ろしい気持ちを抑えて一人でクリニックの門をくぐった。

意外にも、待合室には同年代や、若そうな人から少し年上そうな人まで、たくさんの患者さんがいた。
その中に空席のソファを見つけて、わたしも座る。


しばらく待って呼ばれた診察室には、優しく微笑んだ院長先生が居た。
ホームページから、ゴリゴリ研究タイプの先生だ!と勝手に身構えて行ったので、少し驚いた。目を見て話してくれるじゃないか。これがベテランの余裕か…。

そして問診と、妊娠についての基本の解説と、今後の検査の流れについて説明してもらった。


検査は月経周期に合わせて行うとのこと。
もらったスケジュール表を、まじまじと見る。

実は、そのことで来院前から不安になっていた。
その日、いつもの生理前の微妙な出血が始まっていたからだ。こんな中途半端な周期で受診して良かったのかと。

後で看護師さんに伝えてみると、それも加味してちゃんとスケジュールを指導してくれた。
問題なかった。良かった。

ただし、まだ生理がきちんと来ていないので、もしかしたら妊娠している可能性もあり得るとも言われた。
流石にもう期待なんてしてなかったが、今まで「着床出血!?ワクワク」と希望を抱いていたのも全くのバカではなかったと知れた。おまけに知れてラッキーだった。

その日はエコー、子宮頸がん、クラミジア検査、採血など行い終了。

長かった。全部で3時間かかった。


あとは後日。周期に合わせていくつか採血と、噂に聞く子宮卵管造影検査、子宮鏡検査を受ける。
明日出勤して有休をぶち込めば、なんとか流れに乗って進んでいけるだろう。


これからたぶん、自分は原因がわからない不妊症ということで、長期戦になっていくんじゃないかな〜と勝手に思い巡らせながら、帰路についた。



よし。前進だ。
行くまではあんなに怖くて不安だったのに、
一転、気持ちは晴れやかだった。


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