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嘉田由紀子議員「虐待の場合こそ、共同養育計画を」 ―話し合いできない夫婦への共同親権義務化を主張―

 6月22日、嘉田由紀子議員(国民民主党)は共同親権運動の集会で、「仲のいい夫婦、話し合いができる夫婦だけが共同親権ということであれば、今でもできる。」と述べ、法制審議会などの議論を批判しました。
 さらに、「高葛藤の夫婦こそ、共同親権を義務化すべき」「虐待を受けている子どもにこそ、共同養育計画が大事」と訴えました。

嘉田議員の発言(サマリ)

  • 私は、法制審から答申が上がってきたら、齋藤法務大臣が本気でやってくださると期待している。内閣改造があるかもしれないが、齋藤法務大臣には残っていただきたい。

  • そして、10月の臨時国会には何としても共同親権の法案を出していただきたい。その際に、一番大事なのは共同養育計画の義務化だ。

  • 仲のいい夫婦、話し合いができる夫婦だけが共同親権ということであれば、(現行法のもとで)今でもできる。

  • 高葛藤の夫婦こそ、共同親権を義務化すべきだ。高葛藤の夫婦、虐待を受けている子どもにこそ、共同養育計画が大事だ。

集会の動画

20230622共同親権国賠判決日/院内集会(共同親権運動チャンネル)

発言全文

参議院の嘉田由紀子です。
本日の判決は、予想されたことと言え、やっぱりかという、本当にお力添え頂いた方、当事者の皆さんもかなりお力を落としているかと思います。

一方でですね、本当はもうこの通常国会で法案が出されていなければいけないのが、去年の11月、12月、自民党さんの方の中の議論もあり、そしてパブコメが8,000件あったということで、そのパブコメの整理がつかないというような 理由もあり、法務省がどんどん延ばしに延ばしてきて今に至っております。
果たして法案を10月臨時国会に出せるのかというと、その約束さえ取れずにこの通常国会終わってしまったこと、私は本当に心苦しく、また当事者の皆さんの一日千秋の思いで子どもさんと会いたいと思っている皆さんのお役に立てなかったこと、とても辛く思います。
そういう意味では、梅村みずほさんと気持ちは一緒です。

具体的に申し上げますと、国民民主 ・新緑風会という会派に入ったおかげで、予算委員会での発言の場がございました。
例えば3月3日、3月9日、3月15日、3回、予算委員会で岸田総理、また齋藤法務大臣、そして森外務大臣(原文ママ)に、この共同親権の問題を 提案いたしました。
言うべきことは、異次元の少子化対策と言ってらっしゃる岸田総理に、お金をかけずにまさに今までの伝統的な単独親権を共同親権に変えることで、みんながハッピーになるんだ。何より子どもたちが貧困問題―ひとり親の貧困8倍です―、虐待を受けて命を失ってしまうかもしれない―そのリスクも4から5倍です―、これはもう統計的データです、逃げようがないんです。そういうところから、より幸せな安心できる子どもたちを守る家族法制度を作りましょうと。これは、岸田総理、齋藤法務大臣へも繰り返し呼びかけました。
また、林外務大臣には国連の人権規約、それからEUとか海外から日本が非難されている、これに対して外務省としてもきっちりと対応するべきではないかと予算委員会で申し上げました。
林大臣は、海外には日本の法律の誤解があるということで逃げておられました。齋藤法務大臣の方が、逆に林大臣よりも海外からの問題を深刻に受け止め受け止めておられます。
ですから、私は齋藤法務大臣は法制審から答申が上がってきたら、かなり本気でやってくださると期待をしておりますが、この後、下手すると内閣改造があるかもしれません。
そのときには、やはり、齋藤法務大臣に残っていただきたい。それから、臨時国会には何としても法案を出していただきたいと、これは法務省にもずっと言い続けております。

そして、共同養育議連(原文ママ)は、柴山・三谷両先生が頑張っていただいておりまして、前向きに進めようとしておりますが、ただ本当にどこまで、一番大事な共同養育計画を義務化する、これは共同親権の義務化です
ここのところ、きちんと本来の子どもの安心を担保するための法案が出てくるかどうかですね。そこは本当に目を凝らしていかなければならないと思います。

それで、先ほども梅村さんが言っ てらっしゃったように、仲のいいというか、話し合いができる夫婦だけが共同親権って言ったら、それはもう今だってできるんですよ。
一番、高葛藤で、不幸な状態にある夫婦こそ、子どもが苦しんでいるんですから、共同親権を義務化して、そして共同養育計画をADRで国費を入れて、そして弁護士さんたちに調整をしてもらって、確実に養育費、面会交流、そして離婚後の子どもの 暮らしを守るための共同養育計画の義務化。高葛藤の夫婦、そして虐待を受けている子どもにこそ、この共同養育計画が大事なんです。
その辺りをぜひとも、私たちは、法案が出てきて、そこが抜けていたら強く主張していきたいと思います。

また、日弁連の小林会長は、例えば、弁護士費用を養育費からもらうということはとっても心苦しいと言ってらっしゃるんですね。
ですから、養育費は親御さんが払う。そして、その共同養育計画を作るのは国費を入れるということで、ここは未来に対して安心を担保できるような法案 づくり、これは国会の役割だと思っております。

本当に、なかなか一歩が踏み出せなくてもどかしいところ、また、皆さんのご期待に添えないところもありますけれども、国会議員として、梅村みずほさんはじめ、私、柴山、三谷、 与党議員、頑張っていただいておりますので、ここは次の臨時国会が山場だと思います。

どうか皆さんご支援をいただき、また一緒に働かせて いただきたいと思います。私のこれまでの経過については、予算委員会などでフォローできますので、どうぞご覧になっていただけたらと思います。

お時間いただきまして、ありがとう ございます。一緒に頑張りましょう。
子どもたちのために、よろしくお願いいたします。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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