見出し画像

【発言全文】嘉田由紀子議員、DVシェルターの所在地情報を晒す―「ある意味で隠してあるんですけど(苦笑)、女性が逃げ込むところのアパートみたいのを。×××にあります、滋賀は」

2021年4月、嘉田由紀子議員は、共同親権運動の集会の場で、DVシェルターの所在地を晒す発言をしました。

(嘉田由紀子議員の発言)
滋賀県だったら、あの、ある意味で隠してあるんですけど(苦笑)、女性が逃げ込むところのアパートみたいのを。×××にあります、滋賀は。

この集会の主催者であり、嘉田議員の発言をYouTubeで拡散したのは、「子育て改革のための共同親権プロジェクト」です。
嘉田議員は、この団体の「議員応援団」となっています。


共同親権運動の集会での発言

以下、嘉田議員の実際の発言です。

(嘉田由紀子)
いま、弁護士が連れ去りビジネス、養育費ビジネスをやるわけでしょ?
その弁護士たちに「共同養育計画を作ったらお金が出ますよ」というような弁護士費用なんていうのも税金から払っていくと弁護士にも収入になるし、それからサポートしてもらう方も出口で見えてくる。法テラスとかその辺のところで。

(嘉田由紀子)
単独親権のほうがいいと思う人?
DVのときに逃げられる。それが今一番強いです。逆に、共同親権になるとDVから逃げられない。それで、共同親権になると、夫と妻が仲悪いときに子どものことを決められない。病気になったらどうするとか、学校をどうするとか。決められないから結局、子どもにとって不利益になるから共同親権はダメと。それからDVで逃げられないから共同親権はダメ。この2つが一番大きいですね、共同親権反対派の言い分は。

(嘉田由紀子)
そうです。はい、DVは日本だけがDVあるんじゃなくて(笑)。他の海外もDVあるんですよ。
DVがあるから共同親権にしないっていうところはほとんどないです。だから今、日本はとっても「DVがあるからできない」という人たちの声がとっても大きいんです。

(嘉田由紀子)
それが男女共同参画センターを母体にして、さっきKさん(注:イニシャルにしました)が男女共同参画センターはどっちかっていうと離婚させたがっている。シェルターネットってご存知ですか? シェルターネット。
あの、御前崎にはない? DVとか受けたときに逃げ込むシェルターネット、シェルターという。逃げ込むところの母体、拠点が全国にネットワークを作ったんです。150カ所くらいあるんです、民間で。
それから、滋賀県だったら、あの、ある意味で隠してあるんですけど(苦笑)、女性が逃げ込むところのアパートみたいのを。×××にあります、滋賀は。
Kさん、その辺ご存知ですか?シェルターのこと?
(注:所在地がわかってしまうため、ここでは×××と伏字にしました)

(嘉田由紀子)
シェルターがあるんです。これは県が運営しているんですけど。

(Kさん)
私、子どもとシェルターに入れてほしいって言ったら「男性は入れません」って言われました。

(嘉田由紀子)
女性しか入れないんです。すごいだからあの(笑)。でも、シェルターに入れてくれって言ったのは、シェルターの存在はご存知だった?

(嘉田由紀子)
DVは男性が加害で、被害は女性って思いこまれているんです。で、それを思いこませようという社会的勢力があります。でも、夫側はDVされているって、まあ、ある意味で言いにくいので。実際はもっと、私はもう半々くらいあるんじゃないかと想像するんですけど、みなさんどう思います?

(嘉田由紀子)
そろそろお時間かしら?
私、チャットの方の質問が見えないのでよいですか?
(注:嘉田議員は、オンラインで配信されていることを認識していました)

嘉田由紀子議員の「釈明」

各紙が批判的に報道する中、嘉田議員は以下のようなコメントを発信しました。

DV被害者からの相談時における発言について

DV被害者から相談を受けている際の私の先日の発言についてコメントをさせていただきます。

私が先日、DVを受けている男性から相談を受けた際に、この男性が、DVについて非常に苦しんで救済を求めておられたため、それに対するアドバイスをいたしましたが、その中で、配慮が足りない発言があったとのご指摘を受けました。この点については、真摯に受け止めております。

私は、これまでもDV被害の防止と被害回復のための法整備への働きかけをして参りました。DVの問題については、刑事手続の適正化、厳罰化、国による救済制度の充実等が切に求められており、今後も引き続き、この現状を改善していく努力をして参ります。

2021年5月12日
参議院議員 嘉田由紀子

かだ由紀子ホームページ 2021年5月12日

お読みいただき、ありがとうございました。
嘉田由紀子議員については、こちらの記事もどうぞご覧ください。


よろしければサポートお願いします。 共同親権問題について、情報収集・発信の活動費として活用させていただきます。