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映画『13th 憲法修正第13条』BLMへの理解を深める

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

BLM、Black Lives Matter

アメリカでまた黒人男性が警察によって射殺された事件がありました。

黒人=犯罪者

この方程式が、アメリカ政府によって作られたものであるということを教えてくれるドキュメンタリーを今日は紹介したいと思います。

以前、プリズンブレイクならぬ「プリズンTik Tok」がアメリカで流行っているということを知りまして。
なんでも服役中の人が、刑務所ライフをいかに快適にするかのハックを披露しているそうで。

例えばカップ麵をジップロックに入れて砕いてピザ生地を作ったり、読書灯の配線をいじってお湯を沸かしてコーヒーを淹れたり。

そもそもスマホをどうやって持ち込むか、については靴の裏に忍ばせたり、ボーガンの先に付けて外から放ったり。
バレるやん?とツッコミたくなる手法で拍子抜けなのですが、アメリカの刑務所で手に入らないものはないとのこと。
そんなものなのか、と思う他ありません。

で、その話を友人にしたら、おすすめされたのがこのドキュメンタリー、

『13th 憲法修正第13条』

テーマがテーマだけに真面目な作品。淡々と語るだけで、面白くしようという意欲は感じられないので、間違っても寝ぼけまなこでは観ないように。

タイトルが指すのは、アメリカ合衆国憲法修正第13条。奴隷制を廃止する憲法。法律上は禁止されているけれど、実質的にはなくなっていなことを示唆している。

なぜなら、政府によるプロパガンダで黒人が悪者であると刷り込んでいるから。
黒人差別がなくならないのは、国がそれを利用しているからなのです。

白人男性が一生に逮捕される確立が1/17であるのに対して、黒人男性は1/3らしい。3人に1人!

明日は我が身。
BLMのデモの写真に、"AM I NEXT?"って書いたプラカードを掲げている人がいたのだけど、この数字を聞くと現実味を帯びたメッセージとなる。

黒人男性はアメリカの人口の6.5%にとどまるにもかかわらず、刑務所内人口の40.2%を占めるそう。
プロパガンダの力恐るべし。

政府は刑務所の満室率アップのために、黒人=犯罪者のイメージを作り上げた。そのイメージを国民に刷り込んでおけば、世論が納得した上で簡単に逮捕できるから。

なぜたくさん逮捕する必要があるかと言うと、労働力確保のため。
服役囚の労働=低コストな労働力=恩恵を受ける企業がある→刑務所ビジネスの確立。

そもそも刑務所が民間。つまり利益優先。だから、ホテルの満室率が大事であるように、民間の刑務所もまた、常に一杯にしておきたい。
そういった刑務所産業という名の奴隷制。

前に、『Cowspiracy』という映画の紹介と共に、畜産が地球温暖化及び環境破壊の諸悪の根源であることを書いた。

データ上明らかであるにも関わらず、環境保護を訴える団体が攻撃の矢を排気ガスに向け、畜産には全く触れないのは、ロビーのせいであると言っていた。

同様のことが、刑務所産業でも行われているのです。
ロビイスト恐るべし。

鑑賞して考察したことが100%書ききれてない気がするけど、今日はこの辺で。

ごきげんよう。

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