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「蒼海館の殺人」読了


「蒼海館の殺人」
阿津川辰海  著、講談社
 形式: Kindle版

学校に来なくなった「名探偵」の葛城に会うため、僕はY村の青海館を訪れた。
政治家の父と学者の母、弁護士にモデル。
名士ばかりの葛城の家族に明るく歓待され夜を迎えるが、
激しい雨が降り続くなか、連続殺人の幕が上がる。
刻々とせまる洪水、増える死体、過去に囚われたままの名探偵、それでも――夜は明ける。
新鋭の最高到達地点はここに、精美にして極上の本格ミステリ。

面白かった!
「探偵の存在意義」とはなんなのでしょう?と問いながら話が進む。

「紅蓮館の殺人」の続編。
「館」でわかるように、クローズドサークルのミステリーであるし、プラス阿津川先生の作品はタイムリミットがあり、刻々と命の期限が迫ってる。そこが面白いし、その記述にちょっとした仕掛けもあって、ちゃんと読んでいると「おやおや?」と引っかかり、それが推理の起点になったりする。
いや〜なんとなく推理はできたけど、その上をいく隠しネタが潜んでて、全貌を把握できなかったのは悔しいけど、細かすぎるプロットにただただ賞賛を送りたい。こんなの思いつくなんて、日々どういう生活をしているんだ…と謎。
良いミステリー!爽快!満足!

田所くん、実はもっと小柄な少年かと思っていたら185センチもある長身だったとは。なんだか意外!それを踏まえてもう一回「紅蓮館の殺人」も読んでみたいって思った。

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