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海月堂のプレオープンから3ヶ月がたちました

2021年3月27日にプレオープンしてから、早3ヶ月。
初日からたくさんの方々にお越しいただき、
出店のたびにいろんな方にお世話になっています。
いつも、本当にありがとうございます。

お店というのはコミュニケーションの一形態なのだな、と出店してみて思いました。
自分たちが良いと思ったものを、お客様にも良いと思ってもらえるのはとても嬉しいことなんですね。

さて、立ち上げあるあるですが、
新しいタスクがタスクを呼び、楽しくバタバタ過ごしております。

出店するたびにいろんなことに気づいていろいろ考えているのですが、
記録をせず通り過ぎてしまっている部分が多いので、
このたび協力者を得て文章化しました。

名付けて「二人でセルフインタビュー」! 
「自分で聞いてほしいことを考えて、相手に質問文を読み上げてもらう」という手法でやってみました。
その場で思いついた手法ですがなかなか面白かったので、手法も併せて紹介します。

■二人でセルフインタビュー やり方

1)自分に聞いてほしいことを箇条書きする。(1分)
2)1)で出てきた文章を整えたり、追加の質問をつくる。(2分)
3)考えた質問を相手に読んでもらい、インタビューする。(10分)
4)聞き手と話し手を交代して、インタビューする。(10分)
5)お互いのインタビュー内容についてコメントを返し合う。(10分)

インタビューって問が重要なんですが、
話し手が話したい内容を、聞き手が当てに行くのはなかなか難しい。

じゃあ自分で問を作っちゃえばいいじゃん?
ということで思いついたのがセルフインタビューです。既に他のどなたか考案して実施してると思いますが……。

1分で問を書き出すというのは赤羽雄二『ゼロ秒思考』という本のパクリです。この本は思考が整理されておすすめ。


■内容

Q1) 海月堂の活動で今いちばん興味関心があることは何ですか?
A1)お年寄りのウェルビーイングですね。

移動販売で各集落へ行けるようになって、お年寄りの生活について今まで知らなかった部分が多いということに気付きました。
海月堂でどんなことができるか、どんなことをしたら楽しいか、考えていきたいです。

Q2)海月堂は誰かに頼まれたわけではなく自分がやりたくて作ったお店なので、「●●すべき」という必須事項がありませんね。「●●すべき」の外圧がない状態で、活動の芯となるコンセプトはなんでしょうか。

A2)暮らしをちょっと豊かにすること、ですかね。

赤ちゃんも、子どもも大人もお年寄りも。
これは國分功一郎『暇と退屈の倫理学』という本の影響を受けているんですけど、
誰にでも、別け隔てなく生活にバラを添えたい、と思いますね。

Q3)高校生からのインタビューで「島や海外留学を経て、自分自身が一番変わったことは何か」という問いに対し、
「理想を手放したこと。今までは勝手に理想を掲げて、勝手に現実とのギャップを作って、勝手に絶望していた。
今は現実に軸足をおいて、そこから一歩先、どうしたら面白くなるか、何ができるかという視点で考えられるようになった」と答えましたね。
理想を手放して、何を得ましたか。
A3)現在、理想を手放している最中というか、過程の中にいて進行形なので、つかめないですね。

Q4)ここ最近の1日、1週間、1ヶ月で何が不足していますか。何が足りていますか。
A4)生活ができていないですね。笑
 

「あそびとくらしの店」だけど、くらしができていない。衣食住と向き合えていないです。
例えば食事でいえば、レトルトやインスタントに頼ってしまうことが少なくなくて。
味噌汁だけでも、自分で作ると心地よいんですけどね。味噌汁。
あ、出汁から凝るとかそういうのではなくて。ほんとに、化学だしの素使った簡単な味噌汁です。
うん、味噌汁つくろう。

足りていることは、新しいことをすることですね。
出店ごとに、ラインナップや展示方法をちょこちょこ変えているんですよ。
毎回初めてなんです。
出店するたびに新しいことに触れられるというのは、良いですね。

Q5)海月堂以外の活動でやっていきたいことは何ですか。
A5)うーん、そんなにないですね……。暮らすことかな?笑

というか、生活のすべてが海月堂に還元されるんですよね。
美味しいものを食べても、面白い本を読んでも、
「あ、これ海月堂で何かできないかな」って海月堂に吸収されていく。

海月堂以外の時間を作れない、切り分けられないということでもあります。良し悪しあるとは思いますが、この状態を今は面白いと思っています。

■これから

海月堂をやっていると、知らないことにたくさん出会えます。知らないことに対しては、書籍や他の地域など一般的な知識もいれつつ、現場で見聞きすることを大事にしていきたいと思います。

あとは、暮らしですね。暮らしは大事。

細く長く、続けていきたいです。

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