人生で初めての一目惚れ
別の部署に派遣の女性社員が入ってきた。僕は工場勤務で彼女は事務所勤務。営業事務を担当するということで、彼女は僕が働く工場内を案内されていた。
「今、溶接作業してるわぁ」
なんて声が聞こえてきた。僕の作業なんか見ても何もないよ〜って思いながら手を止めてマスクを外して挨拶をする。
「お疲れ様です!」
すると、彼女は僕の顔を見ながら笑顔で
「お疲れ様です。すみません、お邪魔しました。」
と、返してくれた。
顔を見た瞬間、僕の心はキュンキュンを通り越してギュンギュンした!
それから僕は彼女を見かける度に目で追うように。
次の年の夏、社内のイベントで飲み会が行われた。僕はチャンスを狙って彼女に話しかけてみた。その時もまたとても可愛らしい笑顔で目を合わせてくれる。
なんて可愛い人なんだ。
僕は確実に恋をしている。
今まで色んな女性と出会ってきたし、色んな女性と体の関係を持ったこともあったけど、全く別のドキドキや感情を芽生えている。
「たくさん飲んでいますね、お酒好きなんですか?」
彼女から話題を振ってくれた。
「普段はあんまり飲まないですけど、こういう時は結構飲みます。」
「強いんですね。私は弱いので見てのとおり、ソフトドリンクです。」
可愛い、、、。
「一緒のテーブルに来てくれて良かった、、実はお話してみたかったんです。」
なんて言われた。
彼女が今まで担当していた分野は僕とは関わりのない分野だったけど、夏からシフトチェンジすることになったらしい。
だから、色んな人と話して性格やみんなが仕事をしやすい環境にしたいと思ったんだそう。
めちゃくちゃ真面目。勇気を出して声をかけて良かった。
そんな一面を知れたことでますます好きになった。
「連絡先、交換しませんか?」
僕は思い切って言ってみた。
彼女は驚いた顔をしてこっちを見つめてくる。それから間もなくクスッと笑い「良いですね、交換しましょ。」と許可してくれた。
毎日連絡を取り合う仲になり、少しの間連絡を取らなくなったこともあった。両思いになったかと思ったら離れたりしてお互いに距離を置くことも。
だけど今では、僕の隣に大事なお嫁さんとして立っている。共に歩んでいる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?