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自分を持つこと・自分を持たないことのバランス

「自分とは何か」という問題について、人によっては直面する時期がある。

結局自分は自分でしかなく、他の何者でもないのだけれど、一体自分がどんな人であるのかとか、自分とはこの世界でどんな存在なのかについて考えた経験がある人はそこそこいるはずだ。

自分は何をするべきか、どんな人になるべきかなど、自分という人間を明確に・簡潔に説明するための型に自分自身をはめてみたくなることもあると思う。

私も「『私はこんなことをしていて、こんな人です』と一言で言い表せたら、自分について説明するためにもう悩まなくていいのに。確固たる自分自身を持てるのに」ともどかしくなったこともあった。

自分を持つとか、個性を持つとか、そういったことを頭の中で一生懸命考えるほど、自分という人間が分からなくなる時期もあった。

しかし色んな経験をしていくうちに、自分自身を持つことと自分を持たないことのバランスが、気持ちよく生きるには大事なのではないかと気づいた。

好きなこと・嫌いなことは何かとか、自分はこうしたいとか、そういった意味での自分の意思/意志を持つことと

自分という存在すら忘れて「自分とは何か」という問さえも忘れ、今の目の前にある豊かさに気づくこと。

その両方ができている時、人間の心はとても健康的だ。

むしろ自分のことを忘れて、今この瞬間に目を向けることができると、幸福度は高まる気がする。

「自分を持つことと・自分を持たないことのバランス」と言ってしまうと難しいけれど、

もっと簡単に言えば自分の直感と素直な気持ち・外の世界への好奇心を持ち合わせていれば、自ずと自分を持つことと持たないことのバランスが取れるのだと思っている。

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