心からのおしゃれ
おしゃれが好き。
でも好きになったのは、本当に最近のことだったの。それまで全然おしゃれに興味なんて無かった。髪を染めたのも大学を卒業してからだった。
なぜおしゃれが好きなのかといったら、自分に似合う服や着たい服を見つけることで、新しい自分が組み立てられていく気ががするから。
おしゃれを続けるにつれて、よく分からなかった自分の「好き」をセンサーで掬い取れるようになるから。
おしゃれをするのは自分自身が楽しむためだと思うし、それと同時に見る人を楽しませるためでもあると思う。
おしゃれとは、自分への周りの人への、ささやかなプレゼントだ。
平坦な日常におしゃれが飛び込んでくるときって、色とりどりの花が咲くときに似ている。
おしゃれは別に高級じゃなくてもいい。
自分が思い描く世界を描くようにメイクをして、好きな服を着ることができるのなら上出来だ。気分よくいられるなら大成功だ。
雑貨屋さんで見つけたハンドメイドのイヤリングに一目ぼれしたのなら、それを身につければいい。
ネイルだってネイリストさんにやってもらってもいいし、自分でマニキュアを塗ってもいい。
髪の色も好きなように変えていい。セルフでもおしゃれ。
やろうと思えばどんな手段でもおしゃれはできる。
おしゃれはそこら中に転がっている。
それをちゃんと拾えるかどうかは、自分をどれだけ大事にできているかということと関係してる気がする。心に余白がないと、道端に転がっているおしゃれを掬い取れない。
最初は自分のために。そこから人に楽しんでもらえるために。
おしゃれのはじまりはいつも自分にあって、自分が気分よくいられたら、大事な人たちにも優しくなれる。
自分をよく見せようと着飾ることではなく、心からのおしゃれ。
自分の芯を表現するためのおしゃれ。
おしゃれは自分を身軽にしてくれる。
必要なのはそんなおしゃれなんだと、遅ればせながらおしゃれに目覚めた私は思うよ。
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