ときにはアナログで
紙に文字を書いたのはいつのことだろう?
気がつけば、しばらく手書きの文字をきちんと書いていないことがある。同じような人も多いだろう。
今日はこんなツイートをした。
いろんなものがデジタル化されて、時間の流れは早くなっている。パソコンに打ち込んだ文字は、一瞬のうちにしてたくさんの人の元に届く。画面の中にある文字は、存在するようでいて形として存在していない。
でも、紙に書いた文字は形として手に取ることができる。
どこか気が焦ったり、せわしなくて落ち着かないことの多いこの世の中で、ずっしりと実のある時間とくつろぎを与えてくれるのはアナログなもの。
自分はちゃんとここに存在しているのだ、と思わせてくれる。
たとえば純喫茶なんかは分かりやすいかもしれない。
チェーンのコーヒー店よりもすこし高いし、出てくるまでに時間がかかることもある。座席の数も少ないことが多い。それでも丁寧に入れた紅茶やコーヒーはおいしい。
それに純喫茶に入ると最低でも1時間くらいは羽を休めたくなる。
そのお店にしかない時間の流れと雰囲気があるから。せっかく純喫茶に入ったなら、満足するまで本を読んだり話をしたりしてくつろぎたくなる。
とてもアナログな時間を過ごせるのだ。
時にはアナログな時間をつくること。
そんな時間があると、冷えた心が温められて気持ちが動き出す。一瞬一瞬を刻んで生きている実感が戻ってくる。
アナログな時間はいろんな手段で取り戻せる。
文字を書く、時間がゆっくり流れる喫茶店に行く、自然のものに触れに行く。
日々の情報の多さや早い時代の流れに疲れたり、心にぽっかりと穴が開きそうになったりしたら、ほんのすこしアナログに戻ればいい。
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