言葉を食べて、生きている
むかしから自分のハートに引っかかる言葉を拾い集めるのが好きでした。
テレビを見て誰かが言っていた言葉、本の中に書かれていた言葉、大好きな歌の中に出てきた言葉、尊敬していた先生がかけてくれた言葉、名言。
とにかく、あらゆる場所で出会った言葉を自分の中に溜めていくのが好きでした。
それはノートに書き留めておいたり、壁に貼り付けてぼうっと眺めたりしていました。
自分にとって大事な言葉を眺めていると、何でもできるような気持ちになりました。
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言葉は私にとって、前を向いて生きていくためになくてはならないものでした。
朝・昼・晩、毎日口にする食べ物みたいに。
私はここで毎日noteを書いていますが、頭の中で書くものを考えるときは、今まで色んな場所で拾って飲み込んできた言葉を総動員しています。
今の私の心は今まで出会ってきた言葉でできているといってもいい。
何年たっても忘れられない、分厚い雲を切り裂く光のような言葉でできています。
私はいつも、今でも、お腹を空かせて言葉を探し、言葉を食べて生きてきました。
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こう思うことがあるんです。
人が書いたり、話したりするときに出てくる言葉って、きっとその人が出会ってきた言葉の結果なんだろうなと思うことが。
大きく言ってしまうと、その人の考え方とか生き方は、その人が拾い集めてきた言葉でできているんじゃないかなと思っています。
それくらい言葉は人をつくる大きなエネルギーを持っているし、同時に私たちも自分で言葉を選ぶことができます。
世の中はたくさんの言葉であふれていて、その中からどの言葉に反応して選ぶかは自分で決めていいんです。
私は心がいっぱいになるような、揺るがすような、そんな言葉を拾ってしまいます。
きらきらと輝く星のような言葉を拾います。
聞くだけで、うれしくなってしまうような言葉を探します。
もし自分が死んでも、この言葉たちでできた心だけは残るんじゃないか、って思えるくらいの言葉を集めます。
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自分の人生を自分で作っていきたいとき、一番に「どんな言葉を食べて生きていくか」が私にとって大事なことです。
自分だけの命を輝かせて生きている人の言葉は、強い力を持っています。
その言葉にいつまでも触れていたい。
私はこう思っているんです。
なぜなら私も自分の命を輝かせて生きていたいし、力のこもった言葉を纏えるようになりたいからです。
だから、今日もたくさんの言葉を探しに行ってきます。
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